h.Tsuchiya

My NEWS

677 爺飯70 気分の上では「贅沢ランチ」

f:id:RIPEkun:20190328212319p:plain

 警備の仕事は、配置の都合で現場がコロコロ変わる。だが、そのたびに新たな気分、新たな見聞が得られる。ランチ一つも環境しだいで色んな愉しみ方ができる……昨日は八王子・南大沢の自然公園で持参の弁当の後に、コンビニ・ワッフルとコーヒーでデザート。芽吹き始めた新緑がすがすがしかった。今日は大森のショッピングモール・フードコートで、テナントの魚屋が直営する店の「アジフライ定食」、やたらでかいアジ2尾にタルタルソース、たっぷりのアラ汁がついて770円。お腹一杯! 色んな店が並ぶ中からの品定めが愉しかった。……ふだん自宅周辺しか出かけなかった自分には毎日が面白い。たぶん、会社周辺の決まりきったランチ(サラメシ)しか食べられないリーマン諸君よりはるかに精神的贅沢を感じている、と思う。……でも、こんな体験を愉しみ、ノーテンキなことが言えるのも、噛める歯がまだあるからだろう。やがて歯がボロボロのなるとこう愚痴るはず。「年を取るてえと、旨うめえ物を食うより楽しみがないのに、歯が悪くなるから、だんだん旨めえ物がなくなっちまあ。こんなべら棒な話ってあるかい。」……「べら棒」に想わず笑ってしまうが、この言葉は市村羽左衛門(たぶん15代目)。詩人・萩原朔太郎が随筆『老年と人生』で紹介していた。