h.Tsuchiya

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ほぼリアル「就老(就活老人)日記」(その29)

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(爺心を知るのか? トビ職の若モン)
 大型マンション改修工事の現場は、花を吹き散らす強風が吹いていた。今日は足場解体なので、トビ職人が6人も上がっていた。警備しながら彼らの様子も観察。……そして昼休み。風で防護用メッシュシートがバタバタとめくれるが、彼らがそれをどう処置して休みに入るかを見ていた。ほとんどの職人は「我関せず」とバタつくシートを放置して降りてきた。だが、独りだけ、連中のリーダーとおぼしき若モンだけは違った。バタつくシートの縁を鉄骨柵の内側に織り込んでから降りてきた(写真で区別できるかな?)ワシは観察が細かくネチッコいのだ、オホン!……かねてから、一人警備のワシを気づかって、「休憩しましょう」とか「飯にします」などと声をかけてくれていた。昔ながらの裾広ニッカボッカでピアスに茶髪、仲間とふざけあっている姿は、今どきのガテン系職人そのものなのだが、どこか違う。親の教育が良いのかもしれない。身近に年寄りを見て育ったのかもしれない。……ジジババが年年歳歳老いて行くのを見ていれば、余計な説教はいらないと思う。そしてジジババの心を掴む振る舞いや言動ができるようになる。……普通、現場各職の中で最下位の警備は最上位のトビからは見下げられ、そこらの樹や壁のように観られることも多い。事実、ワシらとは給料が3倍近く違い、建設労務費の3割が彼らに費やされるという。でも、レアなトビ職の若モンが居ることがうれしかった。日本はゼンゼン、有望っすよ!