h.Tsuchiya

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ほぼリアル「就老(就活老人)日記」(その30)

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(「トビ職の定年は45歳?」って、ほんとかな?)
 先日、足場組立の現場に見かけぬトビ職人が来た。他のメンバーよりはるかに年上。猫背で小股に歩く姿や風貌からして50歳過ぎだろう。メットの社名が違うから、よその会社から派遣されたのだろう。仕事は、下の車両から上の3階へ資材を手送りする際の、「中継ぎ」(写真左)。……2階までは「放り上げ」していたが、今日は3階なのでさすがに「中継ぎ」が必要になったようだ。トビはできる職人ほど上階に回る。普通、「中継ぎ」は「手元」と呼ばれる使い走りがやる……この爺職人、長年トビをやってきたことは交わす符丁や道具の使い方でわかる(ただし動作にキレがない)……トビが足場に登って働ける肉体的限界は「45歳まで」と聞いたことがある。ゼネコンなどは60歳以上が高所現場に出ることさえ禁じているらしい……だから皆、40歳を過ぎると「身の振り方」を考える。営業力や統率力があるのは独立を図るが、ヤンキーくずれは離脱していく。引き抜きも多く、慢性的な若手不足の業界だ(右は今日の電車内広告)……口数の少ないこの爺職人は、器用な世渡りができなかった人なんだろうか?気になるが、謎のままにしておく。