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江戸橋・南詰の界隈

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江戸橋南詰界隈

 大通りの緑地を整備する仕事があるが、その交通警備でこの数週間、昭和通りを行き来している。同じ場所に張り付く建設現場と違って見聞が愉しい……一番気に入ったのが「江戸橋」の南詰界隈。有名な「日本橋」の一本下流に架かる。頭上は首都高が3本交差するジャンクション。①:まず目に入るのは麓に立つ4本の高欄飾り。世界初のSF映画メトロポリス』を思わせるバリバリのアールデコ・デザイン。ともに1927年ものだから納得。歩道が斜め市松模様のタイル……②:南詰西側の歩道は屈折した地下通路になっている。橋名板は入口(南)が漢字、出口(北)がかな表記。「えどはし」と濁音にしないのも「お約束」通り……③:三菱倉庫のビルもステキ。「表現主義」の作風というが、この時代の芸術運動のからみ方は複雑すぎる。屋上に船橋風の飾りがついている旧館(1930年)を抱きかかえる様にして後ろに高層の新館を建てるという難工事だったらしい(竹中工務店)。ビル前の植栽の樹々がサトザクラやビワなど風変わりなのも面白い……④:ご存じ「野村証券」本社ビル(1930年)……⑤:日本橋郵便局は「日本郵便発祥の地」。ちゃんと前島密(越後人!)の胸像もある……この面白い一角だが、⑥:江戸橋ビルを中心に大改造計画が進行している。景観が一変する前に、ちょこっと散歩に出かけてみたらどうでしょう。