h.Tsuchiya

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フェイクメシ?

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食品の蝋細工業界トップの企業を取材したことがあるが、リアルに近づけるフェイクの技倆だけでなく、店頭でアピールするPOPとしての斬新さを追求する姿勢にも感心した。
そんなフェイク職人が身近なところにいた。ボクらの嚥下食を毎日作ってくれる調理師さんと栄養士さんだ。
食材を煮たり蒸したりミキサーにかけてトロミをつけ、型など使って“らしいもの”にまとめる。魚やハンバーグとおぼしき稚拙なものもあるが、「ハムエッグとミニトマト」「大根と人参の煮物」のような傑作もある。栄養士さんによると業者から購入するものもあるらしいが、常に患者の反応を観て舵取りしていることは良く分かる。プロ意識で、努力し続ける人には好感と敬意を持ってしまう。
振り返って、55歳で佐渡で、両親の介護を始めた頃の自分には、介護食の知識も技術も思いも足りなすぎた。悔やんでも遅いけど……