h.Tsuchiya

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「人生いろいろ♪」。「世代論」は役立たず

 明日30日は島倉千代子の誕生日だそうです。お千代さんといえば「人生いろいろ♪」でしょ。人生に浮沈はつきもの。それが綾なして個性になる……でも今日の話は少し間遠いことから書こうと思う。
 世界のマーケティング屋たちの常識に「XYZ世代理論」がある。1960~70年代生まれ(X世代)、同80~90年代(Y世代またはミレニアム世代)、1990年後半~2000年代(Z世代)と分ける。なかでも活発に動き、有望なF1、M1層予備軍のZ世代への対応策伝授が彼らのメシのタネになる。日本にはこれと少し違う世代分類があり、「団塊世代」「新人類世代」などに分ける(図『世代論の教科書』東洋経済新報社)。どちらにしても旧態依然たる「世代主義」(大阪市立大・石田佐恵子らの指摘)であることに変わりない。
 いかん!つい難しい話になりそう。言いたいことは同じ世代・同じ性でも随分違うということ。平均値やメディアン(中央値)通りの人なんてドラマの脇役にいるだけ。だからワシも「団塊世代、老人+男」だけでくくられても困るのである。
 ま、たしかに団塊爺っぽいところもある。たとえば……アニメやゲームや流行り物にウトいし、新大久保(韓流)にも通わない。米津玄師見て「床屋に行け」とだけ思った。「うっせぇわ」は弱気なサラリーマンの唄に聴こえた。TV視ないので今の野球選手や相撲取りの名は知らない。芸人や「情熱大陸的カリスマ」(造語だけど)も知らない。菊池成孔、加藤純一って誰?店頭に四角く積まれたたくさんの段ボール箱を見て「テトリスみたい」とつぶやいたおネエさんの発想に感心した……だけど他の団塊ジジババとは話が合わないことも多い。どこかズレているのだろう。
 人と世間と時代を見るのに「人生いろいろ♪、十人十色。でも人間は変わらない」という見方だけで良いのではないかと思う……結論。「世代論」なんて知恵の無駄遣いはもう止めたらという話でした(笑)。