h.Tsuchiya

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「駅メロ」にも盛衰あり

 鉄道開業して今年で150年、東京駅ギャラリーも素敵な展示があるようだ。それを意識していたわけではないが、今日、東海道線で川崎の現場に行く途中、品川駅ホームで聞いた発車チャイム(駅メロ)が「汽笛一声新橋を~♪}の鉄道唱歌だった。でも歌詞の出だししか知らない。愛宕山とか泉岳寺とかも出てきたと思うが曖昧だ。
 帰りに川崎で聞いたのは「上を向いて歩こう」だった。坂本九の出身地という縁。出身地繋がりだとエレカシの「今宵の月のように」が赤羽で流れていて驚いた。他にも三鷹の「めだかの学校」は作曲者・中田喜直ゆかり。高田馬場の「鉄腕アトム」も有名だが、これは手塚治虫の「虫プロ」がかつてこの町にあったからだ。個人的に好きなのはまず銀座で「銀座カンカン娘」や「銀座の恋の物語」が流れる。他にも神田の「お祭りマンボ」や、日本橋三越前の「お江戸日本橋」なんかもいい感じ。桜ものでは上野が森山直太朗で新しみがあり、浅草は「春のうららの~」とクラシックである。
 しかしふと思う。鉄道唱歌もそうだが、世間の皆さんは、メロディを聞いてすぐに元歌を想い出せるのかな? 「お江戸日本橋七つ立ち~」と言われても、それが朝の4時頃と知る人は少ないはず。お祭りマンボで「火事は近いよスリバンだ」はもうわかるまい。アトムだってあのキャラと歌が結び付くのは昭和人だろう……うむ。各駅が頭をひねって工夫した「駅メロ」だが、時代の流れの中で元歌ごと消えるものも増えるかもしれない。次に流れるのはどんな歌なんだろう……。