


たぶん高校生の頃だったと思うが、皆が読む必読書みたいなのがいくつかあって、その中にドイツの作家ヘルマン・ヘッセの『車輪の下』と『デミアン』があった。どちらも主人公が順調だった幼少年期を終える頃にかなりシンドイ体験し、葛藤する。ハッピーエンドにならない。今も朗読ものの中にあるから、誰でも寝ながら鑑賞できる。
少し離れて観れば、この種の本に共通しているのは、主人公の「こころの成長」をテーマにしていること。こういうのをドイツ文芸界では「ビルドゥングスロマーン(Bildungsroman)」と呼ぶ。英語では「coming-of-age story」と呼ぶらしい。日本では自己形成小説や成長小説、教養小説などと訳されたようだが、今もこういうジャンルがあるのか、本ではなくコミックやアニメになってたりするのか?『オズの魔法使い」や「魔女の宅急便」などがそうだとする説もある。……う~む、考えてみると、これは特別なことじゃないね。そういうくくり方が大げさすぎる。少年・少女が主人公の物語ってほぼこれだね。自分がそういうものから随分「遠く」へ来てしまっていることを忘れていたよ(笑)














