h.Tsuchiya

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2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

中国映画の黄金期?

1880年代半ばから1990年代初頭の中国映画たとえば『黄色い大地』『紅いコーリャン』『菊豆』『紅夢』『さらば、わが愛/覇王別姫』など張芸謀や陳凱歌ら”第五世代”の作品は、原作も実に面白かった。Fuckとガンとカーチェイスとコカインばかりのハリウッド映…

爺飯10 「しぐれ煮」自論

貝や肉などの生姜風味の佃煮を「時雨(しぐれ)煮」と呼ぶ。「元は桑名名物の『時雨ハマグリ』を……云々」という話は置いて自論。ふつうに佃煮にすると食材が固くなるが、強火で短時間に煮ると濃い味でもふっくらできる。ジブジブ煮ては瞬時休んで汁を減らし…

ロシア映画の掘出物

ロシアものもう一話。此頃、現代ロシア映画にはまっている。映像の美しい『The Island』、モンゴル台頭を描く『The Horde』、エルミタージュ幻想の『Russian Ark』、主人公が日本人ヤクザ牧師の『Confession of Samurai』……でも掘出物No,1は、1940年代のSLど…

ロシア革命って知ってる?

パンを求める民衆に軍隊が発砲したことに始まる一連のロシア革命は、100年前の2月に始まった。でもその歴史的評価はどうだろう? 世界にはまだ社会主義体制の国があるが、科学的先進性もロマンも期待できない。ただ国や政治を考える材料にはなったかもしれな…

爺飯09 ビスケット「の・ようなもの」

年寄り料理は茶色い煮物ばかりと言われるが、祖母はチャレンジャーで、レシピも無しにドーナッツを作る人だった。DNAが蠢(うごめ)いたのか、小麦粉をオレンジジュースで練って、クラッカーのような、小さなナンのような、お焼きのようなものに焼いた。湯煎…

「あんたのお名前なんてぇの♪」

1875(明治8)年の今日(2月13日)政府は「平民苗字必称義務令」を布告した。武士以外の大衆は文字を解する僧侶や地主などに命名してもらった。結果、苗字は十万種以上に。でも近年、自分の苗字に関心を向ける若い人が少なっている気がする……ところで題の歌で…

爺飯09 マリネ転じて南蛮漬け

鰯が安い。手開きで塩焼きが旨いが、余るのでフライに。それを「トマト入りマリネード」をイメージして用意してみたらオリーブ油がないことに気づいた。変更して出汁醤油と米酢の汁に漬け、「南蛮漬け」にした。……ん、待てよ。マリネと南蛮漬けはどう違うん…

爺飯08 べったら漬け

晩秋の江戸の旨いもんといえば、将軍も大好物だった日本橋のべったら漬けだ。岡山で買ってきた甘麹があるので、自分でも作ってみた。薄切り大根を半月に切って塩で一夜漬け、水を抜く。それに甘麹をまぶすだけ。これでほぼ一週間愉しんだ。よぉし、次は蕪と…

昭和爺のカタルシス

今夜『鬼平犯科帳』のおそらく最後の番組をYouTubeで観た。老衰した吉右衛門をカッコ良く送る花道なのだろう。黄門物よりキレが良く、捕り物話より知的で、ちゃんと型を持った時代物がまた消えた。もうこの手のカタルシス(浄化)話は作れまい。原作も考証も…

少しフライングの観梅

昨日、友達と梅が丘の羽根木公園に出かけた。白加賀、大盃、淡路しだれとなど各種の梅の木が600本以上。加賀の名は前田の家紋(梅鉢)ゆかりだろう。淡いピンクの「えんおう」というのもあった。「鴛鴦(おしどり)」だろう。夫婦愛の象徴でもある。後で調べ…