h.Tsuchiya

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2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ゴミのような知識はポイする時代

杜若の舞台・八つ橋 今日、現場の傍の川原に「黄菖蒲」が咲いていた。危険外来種で他の花菖蒲にはない黄色が目立つ。同じアヤメ科でやはり水辺に咲くカキツバタ(杜若)とは違う……そのカキツバタで調べたら、古文でおなじみ在原業平の「カらごろも キつつな…

ほぼリアル「就老(就活老人)日記」(その33)

(肉体ロード―、半年目) 現場の空には高い空にできる巻雲(絹雲、すじ雲)。警備の仕事に就いたのが11月下旬。冬が過ぎ、桜も過ぎた5月末はもう夏だ……この半年続けた警備業務は、「歩く立て看板商売」と自嘲するぐらい70%が「肉体ロード―」で、アタマを使…

爺歌62 クィーンの歌詞を読んでみる

queen クィーンのフレディを扱った「ドキュメンタリー映画」の『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)が人気である。友人たちの半数は見ているが、その評価は良否半々だ。ワシは見る気がしない……ラミ・マレックがやはり若すぎるし、クィーンの歌詞の深い面白み…

爺飯77 ちゃんとした北イタリア料理を

北イタリア料理 麻布十番 今夜は、老人と貧乏人の少ない町・麻布十番でイタ飯。ワシの印税をもらう代わりに関係者で食べようという企画。出版社のU社長、翻訳会社社長のSさん、その夫でテック・ライターのK君そしてワシの4人が行ったのは、北イタリアで修行…

過去最大?の「クリムト展」に行ってきた

都美術館で開催中の「クリムト展」に友人M君夫妻と出かけた。彼やフェルメール、ゴッホなどはいつもどこかでやっているが、”過去最大”と謳い、ウィーンのベルヴェデーレ宮オーストラリア絵画館が企画しその所蔵品が出るというので期待した……構成はバイオグラ…

爺飯76 冷蔵庫の残り物で”日伊同居”メシ

ワシは本気で日本男子の自炊術を心配している。ふんぞり返って「フロ・メシ・ネル」しか言わない父親を見て育っていないか?海外では男たちもよく料理を作り洗い物もする……そこで考えた。自炊に抵抗感を持つ理由の一つに、「ひとり分は不経済。残り物が出る…

爺本24 喫茶「poem(ポエム)」と永島慎二

今日の現場は高円寺。昼飯後に歩いていたら懐かしい店に遭遇。喫茶店の「poem(ポエム)」だ。この店ではないが、学生の頃このチェーン店によく通った。焙煎豆を挽きドリップで淹れるコーヒーはちょっと高級感があったが、来てる客は同年代の貧乏学生や彼の…

生産効率はやっぱ技術革新からでしょ

昔の職人はワザを「見て覚えろ」と言い、釘1本打つのさえ年季だと言った。そんなこと言ってるうちに米国生まれのホッチキスみたいな釘打ち機が主流になってしまった。……先日も、土工現場でネコ(手押し車)でフラフラ運ぶ若い職人を見て、ワシは素人ながら「…

爺本23 6年目を迎えた『ニッポンのしきたり』(改訂版)

2008年から書いて、2013年に改訂版を上梓した拙著『ニッポンのしきたり』(IBCパブリッシング刊)は、ほぼ毎年4000部づつ増刷され、今年2019年も6回目の増刷になった。累計で4万部を超えるロングセラーになったのはうれしい。タイ語版やビッグサイズ版など、…

ほぼリアル「就老(就活老人)日記」(その32)

(「現場」でロジカルシンキング?) せめて仕事ぐらいはロジカルに向き合いたいと思うが、ものごとを論理的に通そうとすると何かと抵抗が大きい。加齢とともに”精神的馬力”が減衰すると、つい惰性に流れる……今日までに、「現場」で考えたことを書き留めてお…

爺本22 興行師・神彰を知っているか?

神彰(じんあきら。1922年6月27日‐1998年5月28日、興行師)という「呼び屋」がいた。 ……戦後復興期にドン・コサック合唱団、ボリショイ・バレエ団、ボリショイサーカス、レニングラード・フィルハーモニー交響楽団、アメリカ大西部サーカス、ピカソ・ゲルニ…

爺歌61 やっと判った『リンゴの唄』の秘密

玉置宏じゃないが、歌を紹介する決まり文句がある。その一つ、『リンゴの唄』は、「敗戦直後、悲しみと絶望にうちひしがれた日本人の心に希望のそよ風を運んだ曲」として紹介される……だが、どうしてこの歌が、この時期にヒットしたかの理由と経緯が不明だっ…

爺飯75 「ソロ社会」に向けた自炊術

「ソロ社会」という言葉がある。国勢調査によると、2015年現在、日本では1842万人が一人暮らし(7人に1人)。過去30年間で比率は約2.2倍になった。50代男性に占める単身者の割合は、1985年は5%だったが今では、50代男性の5人に1人弱。単身者世帯は2040年には…

爺歌60 令和最初の「神田祭」と『お祭りマンボ』

日枝神社の「山王祭り」と隔年交互に開催される神田明神の「神田祭」が9日から始まっている。鳳輦(車付き)と神輿と飾り山車が見られるのは今日10日の「神幸祭」。それらが合流するのは夕方4時半ごろの日本橋・三越前……ということで、急に休みが取れた今日…

「表現しなけりゃ生きられない」人たち

東京ドームに「ギャラリー・アーモ」なる画廊があるなんて知らなかった。わざわざ出向いたのは話題のキューレーター・櫛野展正(くしの・のぶまさ)による『アウトサイド・ジャパン展』を観るためだった。あるサイトの紹介によると、「日本ではまだ馴染みの…

爺歌59 沖縄に行きたくなる『浪漫飛行』

「トランク1つだけで浪漫飛行へin the Sky♪飛び回れ このMy Heart♪」(『浪漫飛行』)……カールスモーキー石井という才人はマルチにプロデュースも演出できるようだ。たとえば標題の曲は、当初から「航空会社のCMソングとしてオファーが来ないか」と狙って作…

爺は「推す」のか?「敲く」のか?

その昔、唐代、賈島という詩人は作詞して、「僧は推す月下の門」という一句のほかに「敲(たた)く」という語を思いついて迷い、なかなか決まらなかった。まごまごしていたら韓愈という役人の行列に突っ込んだ。漢詩の大家だった韓愈は話を聞いて、「それは…

爺飯74 佐渡の筍づくしで……

佐渡・畑野の友人ホシナさんから、今年も筍を送ってもらった。ご自宅の庭に出てくる孟宗竹の子を掘ってくれたもの。掘り立てだからみずみずしく柔らかいヤツが5本も。ひと握りの米と米臭さを消す刻み唐辛子少々を水きりネットに入れて弱火約30分。これでアク…

隣人は“地獄の使者”かもしれない

今日、日本海にミサイルが墜ち、ホリエモンロケットが宇宙に行った。空も賑やかだったが、あまり呑気になれない。 拙著『現代日本のタブー』の中で、最後に「タブーと向き合うための5つのキーワード」を挙げた。その2番目が「闘う気構え」というもので、見…

爺歌58 芋娘の『ヴァケーション』

マッシュポテトの作り方にはきっと1000以上のレシピがあると思う。世界中の人が、それぞれの作り方をし、それなりに美味しいと思う。でも、それらのレシピの違いはほとんどスパイスやコンテンツのアレンジ話が多く、肝心の芋の話は少ない。……自分も色んな芋…