h.Tsuchiya

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2018-01-01から1年間の記事一覧

爺歌39 渋谷と「蛍の光」が気になって

英国のTVドラマ『ダウントン・アビー』は、1929年の大晦日から年が明け、家族や従僕たちがこの歌を唄うシーンで終わる。「懐かしき友たちは忘れられてゆくものなのか、久しき日々も記憶の彼方に去るのか♪、懐かしき友のために、久しき日々のために、慈しみの…

ほぼリアル「就老(就活老人)日記」(その17)

たまには客観的なデータを少し紹介。日本政策金融公庫の総合研究所が、昨年シニア勤労者アンケートのレポートを出した。まず働く理由、のベスト3は「生活費などに充てる」(60~64歳52%/65~70歳34.7%)がトップで「将来に備える」(同13.4%/18.7%) と…

火の用心、盗っ人用心

昨日、傍の左門町公園に「夜警詰所」ができ、夜には拍子木を叩きながら「火の用心♪マッチ1本火事の元~♪」と唱しながら町内を巡り出した。土地柄、江戸町内の番所の伝統を感じたが、「マッチは変だな?」と気づいた。それに郷里の田舎町でもやっていたからこ…

街で見かけた奇妙な光景

今日、工事現場の立哨中に、妙な集団を発見。規則違反だが好奇心に負けてパシャッ。外苑東通り沿いに並ぶ東京都のイチョウ型の入った道路柵を50人以上の人たちで掃除している。白い安全ベストにヘルメット、手に手に小さなバケツとブラシや雑巾を持って移動…

爺飯64 弁当か? おにぎりか?

秋以降、昼を外で食べることが多かった。時間が無かったり、店が無かったりしたからだが、牛丼屋やコンビニメシは嫌だった。良い店で旨いものを味わうには時間も予算もない。……そうなると、自分で用意するしかない。最初は、おにぎりにした方が簡単かと思っ…

爺飯63 「ユズの大馬鹿18年」をジャムに

昨日は冬至。東京での日の出入り時刻を夏至(/後者)と比べる。日の出 6:47/4:25~日没 16:32/19:00、日の射す時間は9時間45分/14時間35分と5時間も違う。この日を境にまた日が長くなることを、古代、クリスマスの原形(yuletide)を始めた北欧人も、「…

ほぼリアル「就老(就活老人)日記」(その16)

昨日までの暖かな陽が一転、昼から氷雨。鉄筋組上工事の現場で、濡らしたくない資材を職人が大慌てで取り込んでいた。規則違反は承知で自分も手伝ったが、10kg程度の鉄筋を繰り返し移動していたらクラっとした。食欲がなくて朝食を抜いたせいもあるが、思っ…

ほぼリアル「就老(就活老人)日記」(その15)

人は皆(ほんとにみんな!)、何かしらの”負い目・引け目”を抱えて生きている。この日記で、自分は、「老人」であるための就活バリアや人間模様を観ているが、身体あるいは精神障害を抱えている人はどうだ? シングルマザーは? 家人の介護に追われる人や前…

ほぼリアル「就老(就活老人)日記」(その14)

自分が就活を始めのは、今回で2回目。両親の介護と看取りを終えて再上京したものの、”本業”の編集やライターの仕事には、すぐには復帰できなかった。それも当然、9年も離職していた間に業界の人脈は枯渇していたし、自分の会社は存続しているが、経営を譲っ…

ほぼリアル「就老(就活老人)日記」(その13)

冬至前のこの季節、まだ日が昇る前の6時半頃から街が動き出す。コンビニの日配品配送、自販機の飲料補充、大きなビル前の落ち葉掃き、建設現場ゲート前の警備員集合、分別ゴミ1番は持ち去り警戒の缶回収(のべ4種別々)、駅から上がって来るのは厚着した職人…

ほぼリアル「就老」(就活老人)日記(その12)

「独居老人」の是非論議がやかましい。たしかに2025年には、男性が約230万人、女性が約470万人(←これがスゴクナイ?)になるのだから無視はできない。だが、「独居老人=孤独死」のようにパターン化して論議するのは異常だ。自分は「ジジババの独居もまた良…

ジジババを憎む町v.s癒す町

師走土曜のディナータイムに渋谷駅を通り抜けた。派手なイルミネーションに喧しいサウンド。雑踏を行き交うのはほとんど若モン。東急の横暴な渋谷破壊工事が続いているこの町は醜く、不便を極める。かつての宮下公園、カレーの「インディラ」、安い2本立て映…

ほぼリアル「就老(就活老人)日記」(その11)

リカレント教育(recurrent education)について補足。「リカレント教育には、高等教育機関(大学・大学院)で教養を深める学び方も含まれれば、職業訓練も含まれる。教育を受ける時期・年齢は問わず、いちど妊娠・出産などの事情で離職した者や、定年退職し…

ほぼリアル「就老(就活老人)日記(その10)

高齢者を雇用するどこの職場も、その育成に苦慮するらしい。動きが緩慢、もの忘れがひどい、勝手にアレンジしてしまう、反発する……等々。自分も警備の実習で「左向け左!」でヨタヨタしてしまった(「できらぁ!」という人はやってみろ!)。これがコンビニ…

爺本20 明日は『或る日の大石内蔵助』でも

「♪時は元禄十四年十二月十四日♪」と来ると、どうも落ち着かず毎年『忠臣蔵』ネタをブログやFBに書いてしまい、さらには近所のカラオケスナック『高樹』で『元禄名槍譜』を延々とうなって(1曲8分以上!)顰蹙を買うことを繰り返してきた。とくに好きなのが…

爺歌38 すごいことになってる「歌声喫茶」

店で歌集を買いコーヒー一杯(しめて100~200円)で、客の若者たち全員が延々と唄いまくる。これが1955に生まれた「歌声喫茶」。歌はさまざまで童謡、唱歌、歌謡曲もあるがなぜかロシア民謡(カチューシャ、ボルガの舟歌)が多かった。ステージのリーダーた…

ほぼリアル「就老(就活老人)日記」(その9)

この冬のボーナスが支給された(民間大手平均83万円、国家公務員が同65万円)。ローンや貯金に繰り込む家庭もあろうが、”アブク銭”と浮かれる人もいるだろう。古今東西変わらぬ人間のサガを見ると、アブク銭は必ずファッション、持ち物、車、異性、ギャンブ…

ほぼリアル「就老(就活老人)日記」(その8)

(「佇む哲人」続き) その爺が唐突に話しかけてきた。「君、マズローの自己実現欲求説知ってるだろ?」「はぁ、5段階説ですね」「彼は後年、6段階目に『自己超越欲求』があると唱えたね。人口の12%がそうだ、と。これがよくわからん」。後にも先にも話はこ…

ほぼリアル「就老(就活老人)日記」(その7)

リクルートが1991年に「ガテン」という肉体労働、ブルーカラー向けの求人誌を出してから3K職場にも少し光があたった。しかし同誌は2009年に廃刊。理由はわからないが、3Kどころか「甲斐がない」「替えがきく」「給料安い」「カッコ悪い」職場は厳然としてあ…

爺飯62 「ちまちま好き」が止まらない

いつからこうなったのか自分でもわからんが、台所で「ちまちま」したことをやることが多い。例①レモン・ハチミツ汁を作った残りの皮。果肉をこそげてピールを冷凍。焼き魚やスープに使う ②きんぴらにして余ったゴボウを少し茹でて甘味噌漬け。刻んでおにぎり…

爺歌37 ヒートショック注意の『寒い朝』

今日(9日)は都心でも10度に届かない「寒い朝」の日曜日。つい口をついて出るのが「北風吹き抜く~♪寒い朝も心ひとつであたたかくなる♪」(1962年)の歌詞。明るいというかノーテンキというか、いまどきにはない歌詞だ。だが、爺の記憶力はアヤシイ。長いこ…

ほぼリアル「就老(就活老人)日記」(その6)

「治験」というバイトがある。市販前の最終チェックとして人体で行う新薬試験のこと。「それ、やばくない?」と思う人も多いが、健康リスクはほとんどない。このバイトに応募するには、まずたくさんある「治験バイト専門派遣会社」に登録に行く。簡単な身体…

爺飯61 飯田橋で「餃子」に迷ったら

久々に爺飯ネタ。1954年に神保町で、満州帰りの「おけい」姉さんが日本で初めて「焼き餃子」を始めたという。中国東北部で常食の水餃子だが、前夜余ったのを鉄鍋で焼いて食べるのを見てマネしたのだという。名物おかみで人気も出たが、事情あって閉店に。「…

ほぼリアル「就老(就活老人)日記」(その5)

11月から続いているフランスのデモのせいで「イエローベスト」(安全ベスト/夜光チョッキ)が注目されている。町では駐車違反を取り締まる謎の2人組オヤジも着ているし、街路掃除の人も工事現場やイベントで交通誘導する警備員も着ている。「警備員」と書い…

ほぼリアル「就老(就活老人)日記」(その4)

男が65歳を過ぎて「就老」すると、途端に需要が限定される。昔取った杵柄も通じず、”盛って”書いた経歴書も相手にされず、取りつくシマもない断りが来る。世間から「不要」と言われた気になり、廃残気分でひどく落ち込む。そんな経験を誰もがするが、まるで…

ほぼリアル「就老(就活老人)日記」(その3)

日曜日は「試験」の日である。中高生の模試、民間のナンチャラ検定、各種国家資格など色んな試験が全国各地で行われる。そうなると本部、監督、点検、誘導などの要員が大量に集められる。年齢制限に厳しくないからジジババたちも応募するが、なかなかクセモ…

ほぼリアル「就老(就活老人)日記」(その2)

河野外務大臣は2年前、文科省の役人に「(MSの)Excelをワープロ代わりに使うな」と指示したことがある。本来の機能を無視してどんな書類でもExcelで作るのを「神Excel」と話題にもなった。職場の「OA化」(死語)で、何とかPCを使うようになったものの、憶…

ほぼリアル「就老(就活老人)日記」(その1)

子育てや住宅ローン返済が終わったらすぐにやってくるのが、「地獄のフタ親連チャン、十年介護」であることを、50代未満の人たちは知らない。自分の早期退職金や親の貯金が数千万円あっても、介護の経費、離職中収入ゼロの生活資金、復帰できるまでのつなぎ…

爺飯60 「水炊き玄海」はランチがおすすめ

新宿には、車屋や鳥源など白濁した鶏スープの博多水炊きが食べられる店が数店あるが、やはり真打は創業90年の「水炊き玄海」。昔の食通本で知っていた。お得なのが、高島屋店のランチメニュー。4代目矢野社長が苦心して商品設計した。ゴロゴロの鶏肉と鳥団子…

爺飯59 「リンゴは何にも言わないけれど♪」

「近所の空き店に八百屋ができたよ」「そりゃ、キューリ(急)だね」……。看板も出さずダンボールをポコポコ並べたバッタ屋風。値段は相場の半値以下。つられて買ったのがリンゴ、「シナノゴールド」6個でなんと200円! 安いと逆に不信になるが、どうみてもま…