昨日夕方、近所のコンビニで洋梨を見つけた。2個で600円とは自分には高いが、あのステキな香りが味わいたくてエイヤッと購入。下ぶくれの形も好きなのでピーラーで丁寧に皮むき。その食感は「バター梨」との別名通りで果肉はトロトロ、程よく甘い……でも、何だか物足りない。期待した香りが弱いのだ。そこで気がついた。これは洋梨だけど「ラ・フランス」ではないと。第一、旬の時期よりひと月以上も早かった。第二に形も上部が細すぎる。第三に長野県産だった。
調べたらこれは洋梨の「バートレット」のようだ。ちなみに、洋梨の国内最大産地は山形県でダントツ。青森、新潟などが続く。新潟では「ル・レクチェ」という品種が主流で出荷時期もグンと遅い。様々な加工食品も開発されている。この品種では全国一の生産量。わが故郷佐渡も果物栽培が盛んで「ル・レクチェ」も出るが、何しろ種無しサワシガキ(八珍柿=おけさ柿=まるは柿)が圧倒的なので少し影が薄い。
なお洋梨女王格の「ラ・フランス」は栽培が難しい品種なので原産国フランスでは栽培を諦めたようだ。これを世界に輸出しているのは今や日本だけらしい(右図版は『学研の図鑑くらぶ』)
まとめ。そそっかしくコンビニで買ったのは失敗だった。本家の山形では出荷日を厳格に決めており10月25日だそうだから、その頃にもう一度どこかのフルーツパーラーに買いに行こうと思う。リベンジだな(笑)