h.Tsuchiya

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日本の「田舎」が救われる?

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景勝の大歩危小歩危で知られる四国・三好の祖谷は人口200人を切った限界集落。だが、外国人観光客が確実に増えて、自然と日本の古き良き暮らしぶり、何よりも地元の人との暖かな交流に満足して帰る。その数、2007年546人から2016年には1万人突破。こんな田舎を好む外国人は知的なレベルも高く、感受性も豊か。マーケットの16%(アーリーアダプタまで)つかめば十分だ。規模は追わない……日本が観光で生き残る道はこれが一番ではないか?

尾鷲は「オワセ」か「オワシ」か

三重県南部の漁港に取材旅行で来た。小さく静かな良い町だが、読み方に迷った。普通は「オワセ」だが昔の駅名表示は「オワシ」とあるし、合併前の尾鷲町も「オワシ」。それの正否を年寄りに聴いても、「そぉりゃ、オワシェじゃァ」との返事。一体どっちなんだか、聴き取れないまま、いつしか「オワセ」になったらしい。
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生真面目過ぎない生き方

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小林秀雄中原中也に書いた手紙が見つかった。枝野氏が新党「立憲民主党」結成。ラスベガスで銃乱射事件……今日も色んな事件。どうも肩が凝る。ふと思い出してYouTube鹿児島実業高校の「笑える新体操」部。樋口靖久氏が16年前から演出するようになって人気爆発。自治体の催事などにも呼ばれる。インターハイで10位前後なのは「生真面目すぎる審査員」が良くない。これ見ながら晩酌してたら肩の凝りが少し取れた。(写真は持ちネタ『一休さん』でのラスト演舞=オチ)

明日から神無月

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10月は神無月である。俗に神様が出雲に集まって居なくなる月というが、この「無・な」が「の」にあたる連体助詞「な」で「神の月」というのが本当だ。6月の「水無月」が「水の月」であるのと同じ。なお出雲の10月は「神有月」と言い、日本中の縁談を決めるらしい。そのため、かつて佐渡には神無しの10月の縁談を避ける風習があったというが知らない。
神様が居なくなれば、何をやっても怒られないと思う不逞の輩がいる。そういう輩のために、去年 10 月 1 日. 改正犯罪収益法. 移転防止法.などが施行され、口座開設には本人であることを確認できる公的書類などが必要になったよね。もう「昔のことは忘れた」(『カサブランカ』)?

 

消えてしまった「ペンだこ」

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1967年「見えーる見えーる」、1969年「まっくろけのけ!」、これ当時のボ-ルペンのCM。中高生が、これを使いたいばかりに強く握って、ノートやハガキに書きまくり「ペンだこ」を作った。痛いがチョッと自慢。しかしそれから半世紀。漢字の筆順さえ忘れ、ペンだこも消えた。なんだか悲しい。明日から分厚い「のおと」買って書きまくりたくなったワシ、68歳成り立て(笑)

白々しくステマした文豪・谷崎

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ステルス・マーケティング」ことステマSNS特有ではない。義理人情や欲に駆られて昔から「ヨイショ!」があった。文豪・谷崎潤一郎が「日本人は食物にかけてはコスモポリタンであるが、それでも老年に及ぶに従ひ、結局自分の祖国の料理を、而も最も日本的なる素朴な懐石料理を好むようになる……」と白々しく書いたのは 辻嘉一著『懐石料理』への序文だった。これで谷崎は、当分、京都「辻留」でタダメシにありついたはずだ。

爺飯26 「納豆爺」にだまされてはいけない

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「S903」とかいう「おかめ納豆」しては高い納豆を買ってみた。納豆菌効果と乳酸菌ナンチャラで抗体力をうんぬんというが問題は味だ。少し甘い感じ。齢とると昔ながらの素朴な味を好むと言われるが、どうかな? 斎藤茂吉も「われつひに 六十九歳の翁にて 機嫌よき日は 納豆など食む」と詠った。しかし、続けて詠うのは「わが色欲 いまだ微かに残るころ 渋谷の駅に さしかかりけり」だ。(歌集『つきかげ』)。納豆爺はアヤシイ! 乙女らはだまされてはいけない。