h.Tsuchiya

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「御侍史」ってわかる?

 厚労省がすすめる「かかりつけ医療制度」によって、大学病院などは患者に「できるだけ居住地近隣の医療機関に行くように」と促すようになった。術後の定期健診だけの自分も近所のクリニックを探した。だが、それには従来の主治医から病歴などのデータを入れた「紹介状」を書いてもらう必要があり、昨日入手した。
 そこに書かれている言葉に注目。医院・担当名の後に「御侍史」と書かれている。「おんじし/ごじし」と読み、「御机下(おんきか/ごきか)」とも書く。意味は「先生に直接手紙するのは失礼なので、秘書や御付きの人宛てに」あるいは「直接渡さず机の下にでも」の意味。
なんと、これは医療業界だけの用語だった!
 業界内だけの専門用語=ジャーゴン(jargon)はどこの世界にもある。ヤクザの「ショバ代」、飲食店の「オアイソ」、店員の「〇番」(トイレ)、大工の「アバレル」、タクシーの「エントツ」、もちろん警備業界にも……そういえば「カラオケ」も元はバンドマン用語。1956年の宝塚争議で楽団員がスト。松下電器が協力して演奏テープだけ流して劇団の窮地を救った「空オーケストラ」が始まり。千昌夫?が先輩歌手に「カラオケもってこい」と言われて風呂桶(ケロリン桶)を持っていたために叱られたという話もある。
 個人の好みとして、業界通でもないのにジャーゴンを使うのは好きじゃないけどね……