h.Tsuchiya

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爺飯09 ビスケット「の・ようなもの」

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年寄り料理は茶色い煮物ばかりと言われるが、祖母はチャレンジャーで、レシピも無しにドーナッツを作る人だった。DNAが蠢(うごめ)いたのか、小麦粉をオレンジジュースで練って、クラッカーのような、小さなナンのような、お焼きのようなものに焼いた。湯煎した100均のビターチョコをかけてセルフ・バレンタイン・チョコクラッカー、一丁上がり!

「あんたのお名前なんてぇの♪」

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1875(明治8)年の今日(2月13日)政府は「平民苗字必称義務令」を布告した。武士以外の大衆は文字を解する僧侶や地主などに命名してもらった。結果、苗字は十万種以上に。でも近年、自分の苗字に関心を向ける若い人が少なっている気がする……ところで題の歌で知られる才人トニー谷の伝説も伝えたい。ピコ太郎より何倍も面白かったんだけどね~。

爺飯09 マリネ転じて南蛮漬け

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鰯が安い。手開きで塩焼きが旨いが、余るのでフライに。それを「トマト入りマリネード」をイメージして用意してみたらオリーブ油がないことに気づいた。変更して出汁醤油と米酢の汁に漬け、「南蛮漬け」にした。……ん、待てよ。マリネと南蛮漬けはどう違うんだ?

爺飯08 べったら漬け

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晩秋の江戸の旨いもんといえば、将軍も大好物だった日本橋のべったら漬けだ。岡山で買ってきた甘麹があるので、自分でも作ってみた。薄切り大根を半月に切って塩で一夜漬け、水を抜く。それに甘麹をまぶすだけ。これでほぼ一週間愉しんだ。よぉし、次は蕪と昆布で千枚漬けだ。

 

昭和爺のカタルシス

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今夜『鬼平犯科帳』のおそらく最後の番組をYouTubeで観た。老衰した吉右衛門をカッコ良く送る花道なのだろう。黄門物よりキレが良く、捕り物話より知的で、ちゃんと型を持った時代物がまた消えた。もうこの手のカタルシス(浄化)話は作れまい。原作も考証も脇役も裏方も居ないから……あぁ、余生が詰まらんぞ!

 

少しフライングの観梅

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昨日、友達と梅が丘の羽根木公園に出かけた。白加賀、大盃、淡路しだれとなど各種の梅の木が600本以上。加賀の名は前田の家紋(梅鉢)ゆかりだろう。淡いピンクの「えんおう」というのもあった。「鴛鴦(おしどり)」だろう。夫婦愛の象徴でもある。後で調べたら必ず2輪づつ揃って咲くからだという。時期が少し早かったようでここの「梅まつり」はさ来週から。でも「花よりなんとか」で、地元鮨屋の弁当&ビールで満喫した。

女は弱しされど母は強し

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ヴィクトルユーゴーの至言。また芥川龍之介も『あばばば』の中で「女はもう『あの女』ではない。度胸の好いい母の一人である。一たび子の為になつたが最後、古来いかなる悪事をも犯した、恐ろしい『母』の一人である。この変化は勿論女の為にはあらゆる祝福を与へても好い」と書いている。でも先日来、澤穂希の出産とか柔道の”野獣”松本も妊娠発表なんて聞くと、元から強い女が母になると、どれほど強くなるかと、恐ろしくもあり、楽しみでもある。