自分の仕事を、若い誰かが理解して言い伝えてくれるほど人生で嬉しいことはない。例えば春日太一(1977年生)は日本時代劇研究家で芸術学博士。能村庸一の『実録テレビ時代劇史』を読み、テレビ時代劇を研究対象に定める。『あかんやつら』で尾崎秀樹記念・大衆文学研究賞受賞。この人、役者の取材に「面白余話」なぞ聞かないという。この姿勢とスケベな垂れ眼に親近感。顎ヒゲ男は信用せんのだが……
ITとICTは違うぞ!
𠮟言幸兵衛第2弾。旧通産省は電子計算機行政所轄、旧郵政省は電波通信行政。前者が「情報社会」「IT(情報処理技術)」と言えば、後者は「情報通信社会」「ICT(情報通信技術)と意地の張り合い。様相が変わったのは2001の「e-Japan戦略」以降。この一瞬は「IT」優勢だったのに、すぐに「郵政+自治+総務」軍の「ICT」が逆転……でも闇のバトルは継続中。縄張りを確かめてから使い分けろよ~。
「Vol.」と「No.」は違うぞ!!
地下鉄のしょうもない額面広告に「Vol.2」。キオスクのある雑誌は「7月号」のつもりか「Vol.7」となっていた。こういうの見るとトホホとなる。『月刊文藝春秋』は今も後ろ表紙に「第●巻 第●号」と書いているのかな(未確認)。これは正しい。「Vol.」は「巻」のことでひとまとまりの「No.」(号)を年度などでまとめた単位。。論文集やCDのように中に何番もの小単位を含めば「Vol.」になる。何も考えず、何も教わらず「No.」の代わりに「Vol.」を付けるデザイナーが増えすぎて息苦しい。編集者不在の時代を痛感する。
お祭りなのにウルルッと
今日は地元・四谷須賀神社の連合神輿渡御。お囃子笛のイオさんらの追っかけをしながら見た。列の先頭は我が左門町。その露払いは錫杖(チャリン棒)を持った娘連。それに続くのが酒食らった男連の神輿。野郎どもがヤッサモッサと汗臭く揉んで来るのと対照的に、キリリとした顔をくずさに歩を進める娘衆……それを見てたらウルルッと来てしまった。若い人の凛とした姿に弱いんだよ。汗拭くふりしてごまかした。