h.Tsuchiya

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「生きる」には「熾火(おきび)」が要る

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 SNS(ネット世間)の空気がなんとなくうざくてふた月ほど遠のいていた。いや書くほどのこともなかったのがホント。うざい気分のまま昨日72歳になった。今やメシのタネは交通警備員で秋には3年目を迎えるが、馴れが「狎れ」になったのか、モチベーションは最低。生きることさえダルくてうっすらとした希死念慮さえある……今日、現場近くの小公園でブランコに乗って休憩。老人のブランコといえば黒澤映画『生きる』の志村喬を思い出す。口ずさむ『ゴンドラの唄』も……こういう映画や美術や音楽の話をする相手が周囲(職場)にはいない。これも世間嫌いになっている理由だな……あの映画は、余命わずかと知った主人公(志村)が、生き甲斐のない役人人生を悔いて、最後に市民公園を作ろうと奔走する感動ドラマ。ま、結末に苦いユーモアもあるのだが……心の片隅でくすぶっていた「熾火」を吹き起こしたことで『生きる』いや『生き直し』たのだと思う……この映画、英国でリメイク(脚本はカズオ・イシグロ)中のはず。それを見てから、自分の「熾火」を見つめ直してみようと思う。