h.Tsuchiya

My NEWS

ワシも「ずくなし」になった!

 佐渡新潟県にしては豪雪でも厳寒でもないが、朝など氷点下になって雪も水道も凍ることが年に数回はあった。凍った道をガシガシ踏んで、歯をくいしばって通学し、学校では乾布摩擦(上半身裸になって手拭いでこする体操)が年中行事だった。今思えば元気なものだ。だから高校生の冬に上京した時、新潟は鉛色の雲の下一面の銀世界だったのに、湯沢を越えたら関東平野はピーカン青空。その差に愕然とし「こりゃ裏日本は損だな」「関東人はずるい」とも思ったが、「このぬるさは人間をダメにするかも」「関東人は『ずくなし』になるとも思った。根性なし、気力に欠けるという意味だ(写真は新庄・角巻姿の女性)。
 でも人生の半分以上を東京で暮らすようになって、自分もすっかり「ずくなし」になってしまった。昨日の天気は朝が1度~日中最高気温が8度と予報され、布団から出るのが本当に嫌だった。登校拒否ならぬ出勤拒否したかった。ふぁ~ナサケナイ。
 ところで「ずくなし」の語源などを調べていたら「長野地方の方言」という記事がわんさと出てくる。ここがネット検索の怖さ。角度を変えて調べ直すと、北海道から東北、中部くらいの広域で使われている「方言」だった。漢字は「尽無し」と当てて「力を尽くしていない」からと言う説や、「術」(じつ)のなまり説などあって確定できない。
 で、明日の天気は14度まで上がるらしい。じゃ「ずく」出して仕事に行こうかな(笑)