h.Tsuchiya

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本物の「大根餅」って……?

 例年、正月は「餅」をノドに詰まらせる事故が起きる。不謹慎だが死に方としてマンガ的で日本独特だ。中華圏には「餅」料理は多いが事故の話は聞かない。どうやら「餅」が違うらしい。
 どんな種類があるか? 韓国にはトッ(ク)があり、中国にはネギ入りのおやきみたいな葱油餅①、春節に作られる縁起物の年糕(ねんごう)②もあるし、香港や台湾では大根餅(萝卜糕:ローボーガオ)③が人気。そういえば月餅もあるか……。
 どうも日本の「餅」(米を蒸して搗く)にやや近いのは「.糕」の仲間であるが。米粉を練って蒸すか焼く。「餅」といった場合は、小麦粉をベースに焼いたり揚げた丸いものを指すのである。ガレットだ。
 話に出てきた大根餅も、米粉とおろし大根を混ぜたものに干しエビなどを加えて醤油焼きするのが代表的(小麦粉代用もある)。自分はてっきり(日本風の)「餅」が使われているものと思い込んでいたから、食べてもその食感がないのが不思議だった。
 さてそこで自分イメージの「大根餅」にチャレンジした!パック餅を薄切りにし、大根の薄切りと蒲鉾の薄切りという「白物3種」を甘辛く炒めてみた④。だが、素材まんまの味でフュージョン効果はなし。それに冷めたらカチカチになった(あたりまえでしょ!)……実は正月の余り物始末の失敗談でした。