h.Tsuchiya

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面影橋から鬼子母神へ

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 隣地で朝から駐車場造成工事。喧騒から逃げて散歩へ。体内埋め込み型「自動散歩装置」の指示に従い、バスに乗って早稲田へ行き、神田川花筏を見下ろしながら歩いて「面影橋」へ。昔、狩りに出て雨に降られた大田道灌が、村娘に蓑を貸してくれと頼んだが、黙って一枝の山吹を出された。腹が立ったが後で「七重八重 花は咲けども 山吹の みのひとつだに なきぞ悲しき」という古歌に寄せて貧しさ、申し訳なさを伝えたのだと知って無知を恥じ、歌道に精進したという逸話ゆかりの地である。でも雨の季節には少し早く、咲いていたのはシャガ。そのまま鬼子母神まで足を延ばす。「きしもじん」と読み、角のない「鬼」の字が正しいという。ヘェー!3つくらい。帰りは荒川線で早稲田に帰り、老舗のそば屋で上かつ丼(セール中850円)。なおフォークソング及川恒平の「面影橋から」は大阪。NSPのはわからん。

今宵の月のように♪……?

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 エレカシが掲題の歌をヒットさせたのはもう20年以上昔だった。今夜は満月でどうも人の気を少し狂わせているらしい。ワシの会社の後継社長Kくん夫妻と近所で晩飯したのは、中国人が経営する「キノコ鍋」の店だった。最初はメニューが読めず、「店選び、狂ったか?」と思ったが、結果的にはそこそこ美味かった。酔いながら(狂いながら)次に行ったのは、何時ものダイニングバー「高樹」。ここには50過ぎの団体さんが唄いまくっていた。ふだんの土日は、ママが一人で暇をかこっているのだが、今夜はやはり様子が異なる。そこでワシらは空気読まずに出版企画話。10時近くまで粘って、やっと帰ってきた。妙に疲れる満月の宵だった。「春宵一刻値千金 花有清香月有陰 歌管楼台声細細 鞦韆院落夜沈沈」なんだから、これで良かったかもしれない。

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 「プレ金」は自己流でやればいい

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 約1年前から「月末金曜日は早帰りして外食や買物を楽しむプレミアム・フライデー(プレ金)」という官製キャンペーンが続いている。協力する企業や当て込んでサービスする店が少なく、「15時退社には無理がある、収入が上がってないのに消費に回せない」などの理由で、「盛り上がっていない」とやたら叩かれている。だが、これは息長く続ければ良いと思う。月に1日だけ、自分なりに特別感を持つ日にすれば良い。……かくいうワシは、新宿で50年も通っている「桂花」ラーメンで昼めし。ブックオフ吉村昭の『海の祭礼』。日本初の英語通訳になった森山栄之助の生涯を書いたこの本を読みながらの晩酌。ツマミに西口地下街・箱寿司のバッテラ(しめ鯖570円)……と「プチ・プレ金」。えぇもんでっせ~。

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「自動散歩装置」に操られて

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 ワシの体内には「自動散歩装置」が組み込まれているらしい。センサーで、今日の雲量や体感温度、風力などを計測し、データベースの履歴や知識、地図から最適解のコースをリストアップする。「平日、昼下がり、単独、食事不要」などの条件とも照合して、「今日は、千鳥ヶ淵へ行くべし」とワシの体に命じたのだ。出がけに会った大家さんが「上智の土手がいいじゃない」とアドバイス。柔軟にそれも取り入れて、赤坂見附回りの大回りコースで行くことにした。……この装置を精度よく維持するには「満足した」という報酬を与えねばならない。今日の満足は、オネェーチャンたちの弦楽トリオ、皇居の堀端に咲く「わらび」。野生もたくましいが、柵の中に入って採っていた不敬罪?老夫婦の方がもっとたくましいと感心した。靖国神社で呑んだ「ドクターペッパー」。……便利なようだが、疲れる装置でもある。

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もう一度大学に戻れるとしたら……

 ワシらの大学時代と言うのは話にならない。レベルの低い教養課程、タコツボ的知識・技術しか教えられない専門課程。当時の学生運動のことは抜きにしても学生側に不満が鬱積し、大学不信に繋がったのも止むをえない。『いちご白書をもう一度』のように「就職を控えて髪を切った♪」なんてことはとても恥ずかしいことだった。しかしリカレント教育が注目される今、社会経験を積んだ上で、ちゃんと大学に戻れたら人生の次の選択肢が見えるような気もする。戻るとしたらどの大学が良いのだろう?評判が良いのは、立命館、国際教養、近大、金沢工大、明治などだが、海外も悪くない。そして、できることなら導師(guru)に出会いたい。本当ならワシらがそうなっていなければならないのだが、未熟過ぎて無理。詐欺めいた自己啓発系尊師なら、そこら中にゴロゴロいるんだけど……。

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「自動車学校アルアル話」、聴きたいなぁ

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 この時期、春休みを使って自動車教習所に通う新人リーマンや学生が多い。ワシは、20歳の時に免許を取り、9年通勤に乗って後、敢えて失効した。東京で仕事するのに車は要らず、駐車場代でワンランク上の暮らしができるからだ。しかし、53歳の時に両親の介護で帰郷せざるを得なくなり、免許を取り直した。東京で半分履修し、残り半分の単位を佐渡で取得。昔取った杵柄だから一発合格。でも、高校生たちと一緒に実車教習の時間待ちするのは照れ臭かったなぁ。皆はどうだったのだろう?「教習所アルアル話」は面白いよね。youTubeには「ロシア娘アーシャの訓練風景が出ていて、これが可愛くて笑える。

職人仕事は忍耐と見つけたり

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 紫外線量が日ごとに増えてきたので、柿渋染めも急がねばならない。先週から少しづつ作ってきたのが小さなToToバッグ(300円)。これをなんとか商品にしたくて、麻の葉崩しの絵を描いて塗分けた。「平面上のいかなる地図も四色で塗分けられる」という「四色問題」のことを思い浮かべながらも念のため、赤・黒・うす青・渋色・生成りの5色を使って、同じパターンにならないように心掛けた。その作業は実に忍耐が必要。すべからく職人仕事というのは忍耐との闘いだ、と思う。自分の中の職人血筋を信じて、ひたすら耐えて作る。ワシってちょっとマゾなのかも(笑)