h.Tsuchiya

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頭のサビ落とし

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 このところ連日、コンピュータ科学系の国際学会に通っている。といっても受付のバイト。外人さん相手に「足元に気を付けて」とか「同時通訳レシーバーは返してね」「ランチはあそこで」なんてやっているが、とっさの英語が出てこない。危うく、トランスレーションとインタープリメンションを混同しそうになる。加えて「メタデータ」「データ駆動科学」「データマイニング」なんていう専門用語もあやふやになっている。昔、少なからず手にしたこともある「杵柄」だというのに、だ。

 イカン!頭の歯車に回ったサビを落とさねば……。もう使い途はないかもしれんがね。そう思って、ともかくすぐに、面倒がらずに調べることにしている。調べてもすぐに忘れる歳になっているのは自覚するが、調べるのを面倒くさくなったらお終いだと自分のケツを叩く。

 その緊張感のせいか、今日あたり、少しはサビも拭えた気がする。シンポジウムで、ファシリティターの言う言葉が耳に入った。「あぁ、それはセレンディピティですね」とか言ったのだが、瞬間、「違う!」と思った。「偶然、別々の人が同じことを思いつく」現象を言ったつもりだが、それを言うなら「シンクロニシティ」だろうと、無言のツッコミを入れたくなった。「セレンディピティ」は、「予期したこととは違うが幸運な結果に出くわす」現象だ。まったく違う。

 とかく、シンポジウムやラウンドテーブルで「ファシリティター」を引き受けるのは、「おしゃべりなバカ」が多い。悪いが、今回の方もそう見えた……。ま、こんなことを観察するのは少し余裕が出てきた証拠だろう。残りはあと2日。地味な裏方作業だが、面白がって味わってみようと思う。