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爺歌48 歌の寿命は?『果てしなき情熱』

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 これは歌の題名ではなく、70年前1949(昭和24)年の映画の題である。破滅的性格のゲージツ作曲家が主人公なんだが、なんと彼の作る曲は服部良一のもの。といって服部がモデルではない。映画では『雨のブルース』『蘇州夜曲』『湖畔の宿』『夜のプラットフォーム』『ブギウギ娘』などが挿入される。当時人気最高の笠置シズ子が歌に芝居に大活躍するが、一人の作曲家の歌で構成した変な映画なのだ。監督は市川崑、脚本は妻の和田夏十。画は良いがドラマとしてはグダグダ。……当時、新婚、29歳の才女もプロデューサーに勝てなかったのか? 些事だが、劇中に出てくるJR大久保駅の看板が「おほくぼ」となっている。……さて、映画にはないが、服部良一が残した曲には、『青い山脈』『東京の屋根の下』『銀座カンカン娘』などがあり、いまだにどこかでジジババが唄っているし、『東京ブギウギ』をカバーする若手も多い。さすが国民栄誉賞受賞者(吉田正に継ぐ)。……でも、こんな歌を知っているジジババが死んだら、もう残らない気がする。「ゲージツの寿命は永遠だ」と思う人もいるかもしれないが、服部の曲でさえ70年で消えようとしている。100年超えて唄い継がれる曲なんて数億曲のうちの1つか2つ。……もの好きな方は、昭和歌謡レヴューグループ・虎姫一座の『東京ブギウギ』カバーをどうぞ。唄として好きなのはYouTuberの「ThokoSetzer」さんだけど……