h.Tsuchiya

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ほぼリアル「就老(就活老人)日記」(その19)

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 3K系の現場ではガイジンと会うことも多い。若いのはベトナムインドネシアが多いが、圧倒的に多いのが中国人だ。年齢分布が広く、滞在年数も長い、日本語できる人も多い。基本的に「誰とでも友達になってみよう主義」❓のワシは、彼らに話しかけてみる。便利な中国語は2つ、まず名前を聞く。貴方は「你(ニー)だが、「您贵姓(ニン・クイシン)?」の方が丁寧。もう一つは出身地を聞く。「您是哪里人(ニンシー・ナリレン)?」……すると「張(ヂャン)です」「大連(ダーレン)です」などと応えて嬉しそうな表情をする。異国で母国語で話しかけられれば日本人でも同じはず。そこからは日本語でも大丈夫。「~が好き(喜欢:シーファン)」とか「これ何?(这是什么:ジャシー・シェンマ)?」なども知っていれば」上等。数分で「友達(朋友:ポンヨー)になれる。気を付けるべきは、相手が入国したてで警戒している時。やたらな質問は入管か私服かと思われる。「分かりません」と逃げるなら深追いしないことだ。
 仕事には熱心だと、現場の人たちは認めているし、今のところ日本の職場と同僚になじもうとしている様子が見てとれる。
unicodeの文字化け出たらゴメン)

 

ほぼリアル「就老(就活老人)日記」(その18)

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 左の写真。毎朝6時半、地下鉄四谷三丁目のホームベンチでコンビニパンを食べて電車を待つ爺さん。私に酷似していると思う人もいるかもしれんが、「これは私ではない(マグリットce n'est pas la mienne)!」 彼は、ワシと同じ会社で業務に就いているAさん(推定73歳)。毎朝、ここで出くわす。住まいも近所の大京町。勤務に向かう時から制服の防寒服を着ているが、さすがに勤続5年のベテランで、腕章とモール(笛付き肩紐)は付けていない。たぶん現地で装着するのだろう。
 Aさんは、休日には近所のVeloceかMORIVAにコーヒーをのみに行くというところも同じ。ワシと違うところは、まず、ホームで飲食はしない。三ちゃん帽はかぶらない。腰も彼ほど曲がっていない。しかし彼は持ち家。……なんで働く必要があるのか、詳しく聞いたことがない。それより、一種の近親憎悪で、なるべく目を合わさないようにしているが、今日は見つかって、「この前、大久保の現場で一緒だったね」と言われた(事実)。
 Aさんだけではない。朝早い電車で、でかいリリュックかついで頑丈な靴を履いたジジイは皆、同業者である。町に出ればあちこちで工事。そこには自分の分身がウヨウヨしてる。……「これは私ではない」といくら叫んでも、証明する方が難しいくらいの微細な差異しかない。さて、どうやって、分身を出し抜くか……

爺歌40 『俺たちの旅』の想定外な結末?

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 「夢の坂道は木のハ模様の石だたみ♪」。中村雅俊主演・歌で1975年にヒットしたTVドラマ主題歌。この時、中村24歳、作詞した小椋佳だって31歳。だから歌詞には出発のイメージ、獏とした期待しかない。この歌ができて44年経過し、今年団塊世代がずべて70歳代になるところまで来て、やっと『俺たちの旅』の第4コーナーが、そしてゴールが鮮明に見えてきた。それは高齢者800万人がひしめきながら、、しかし多様なベクトルで、それぞれのゴール目ざして競争する姿である。いくら選択肢が多くても一つづつの数が多すぎるのだよ。生まれた時からそうだったではないか! その競争は少なくとも10年、団塊600万人には20年は続くリアルな世界である。これからのジジババは、否が応でも90歳以上生きるだろう。しかしそれには資産食いつぶしでは続かない。稼ぎ続ける方法を見つけ、生き様をリセットするしかない。同輩諸君! これは我らの宿命である。続く子や孫に、少しでもましな世の中を残すためには”楽隠居”なんて許されるはずないのだよ! 想定外でしょ!

「トンチンカン」な時計を買った!

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 興味深かった夜勤バイトが明けた大晦日の夜。晩酌しながら、他の仕事で傷めた腕時計が気になって、ネットの中をブラブラ。安っすくて、シンプルなデジタル時計を探した。Gショック系のデザインは好きじゃない。するとリストバンド風で約3800円のが見つかった。酔った勢いでよく調べずに衝動買い。実質半日で届いたのも驚いたが、それより現物にショック。中国製スマートウォッチだった。時計だけでなく脈拍・歩数も測れるスポーツ向き。詳細は把握してないが、カメラとしても使えるらしい。直訳風説明書を見ながらブルートゥースに繋ぎ、ともかくアプリを起動。全機能を使いこなすまで当分は、「アレクサ―、俺、血圧ヤバクネェ?」「まだ死なないよ。たぶん」とか、こいつと「トンチンカン」なやり取りをしそう。……そもそも今年70歳になる爺が持つべきものかな?それもトンチンカン。ここは穏当に「Swatch]「TIMEX」で妥協すべきだった?
 話はズレるが、最近、試験監督の仕事で気になるのが、このスマートウォッチとスマートグラスの持込みリスク。禁止事項として明記している公的試験はごく一部。その発見方法まで分かっている監督は、まずいない。今後、問題になるだろう。

カレンダーも一新!……ん?

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 明けましておめでとう。で、わが家のカレンダーも一新。メインはいつもの歳時記カレンダー、卓上用に初めて岩合さんの猫カレンダー。気分も一新できた気になったが……ふと「?」。例の元号問題をカレンダー業者がどう対処したかが気になり、去年のものと比べると、バッサリと年号をカット。来年どうするかわからんが、西暦との変換が厄介すぎるから、この方がいい。元号はごく特別な時にだけ用いるものにすればいいんだよ。
 一方、「猫」も気になった。なぜ「猫年」がないか? 「ネズミにだまされたから。ずるいねずみは牛の背中に乗って神様の前に行き、とっさに飛び降りて最初の干支をゲットした」という童話も愉しいが、ベトナム中華文化圏)やベラルーシシルクロード文化圏)などでは「猫年」がある。エジプト渡りの猫だが、干支の本場・中国にないのは、現在の順序が定まった1世紀頃(後漢)の中国では殆ど飼われておらず、なじみが薄い動物だったかららしい。ちなみに、現在、日本で飼育される犬は892万匹、猫は952万6千匹と猫が逆転しているんだけど……。それにしても多いな

爺歌39 渋谷と「蛍の光」が気になって

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 英国のTVドラマ『ダウントン・アビー』は、1929年の大晦日から年が明け、家族や従僕たちがこの歌を唄うシーンで終わる。「懐かしき友たちは忘れられてゆくものなのか、久しき日々も記憶の彼方に去るのか♪、懐かしき友のために、久しき日々のために、慈しみの盃を今こうして交わそう♪」。曲名は『Auld Lang Syne』(スコットランド方言=Old Long Sinse)。日本では『蛍の光』で卒業式の曲。……こんな訳にするから、昔は「蛍雪の功なりて~」なんてカビの生えた演説をする輩がたくさんいた。また、デパートの閉店時や船の出航時などに流れるのは4拍子を3拍子に編曲した『別れのワルツ』。……そんなことより、今夜の渋谷が心配だ。ハロウィンの二の舞かも。しかし騒ぐジンガイの中に英国人はいないと思う。彼らが、『Auld Lang Syne』を唄う時は、仲間と交差した握手で腕を揺らしながら、哀愁と凛々しさを込めて唄うと思うから。

ほぼリアル「就老(就活老人)日記」(その17)

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 たまには客観的なデータを少し紹介。日本政策金融公庫の総合研究所が、昨年シニア勤労者アンケートのレポートを出した。まず働く理由、のベスト3は「生活費などに充てる」(60~64歳52%/65~70歳34.7%)がトップで「将来に備える」(同13.4%/18.7%) と続くが、3位が「ローンなどの返済」/「健康のため」に入れ替わる。次に働く意欲、「働く意欲がある」(65%/77.7%)がとても高い。「働く意欲はない」(5.2%/1.7%)は極めて低い。何歳まで働きたいかの質問には、「可能な限り」(39.2%/56.8%)がトップ。また「早くリタイアしたい」(9.9%/9.0%)もいる。……以下、「働きがいは?」など興味深い回答もあるが省略。(詳しくは、同所の2017年7月レポート参照)
 自分の見聞範囲でも、「就老」市場は「少しでも稼ぎたい」老人がウヨウヨしている。でも”賞味期限切れ”としか思えないアブナイジジババも多い。これからは選別と競争が激化すると見ている。「共創」なんて気取ってる場合じゃないナァ。各種試験や資格も出てきそう。団塊世代は死ぬまでこれかよ……ワォ~!