h.Tsuchiya

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遠来友人との「カスハラごっこ」

 新潟魚沼の友人ハトリさんが久々に仕事で上京し、うれしくも連絡をいただいたので仕事帰りに渋谷で逢った。自分は渋谷は苦手なのだが、彼はどうも「渋谷スカイ」を見学したかったらしい。それをなんとか胡麻化して旧宮下パーク(渋谷横丁)界隈を散歩……ま、ともかく積もる話もあるので早目のメシでも食いながら駄弁ろうと、ヒカリエに行った。 店名は書けないが要するに「そうめんを研究してます」が売りの店。たしかに店員は白衣を着ているし酒はビーカーらしきものに入ってきた。注文は(最近はどこもそうだが)すべてスマホでQRコードを読み取って行わねばならない。間違っても「スンマセーン、お姉さん」とやってはいけない。だが、そのQRのシステムがエラーになったり開店したてなのに「売切れ」と出てくる。おまけに手元の箸一膳がないし、酒類はつまみも料理も出した最後……何を言っても「すみません」はなく、「少々お待ちください」と奥に消えるだけ。
 ハトリさんが頼んだのは極細パスタ風のソーメンカルボナーラ(日本流の)。僕のはベトナムフォー風というのだが、少しの鶏肉とパクチーを挟んだ小さなワンタンソーメン……「こりゃジジババ客は切れるね」「今度来るまで持たないね、この店」と、その頭デッカチで面前料理ショボショボのモノとヤル気なし店員を見ながら、二人してプチ「カスハラごっこ」をして面白かった(笑)……ま、「朋あり遠方より来る」のひと時でした。
 蛇足。研究所を名乗るなら1960年代の前衛芸術集団ハイレッドセンター高松次郎赤瀬川源平中西夏之の頭文字)くらいの”極北”を目ざして欲しかったなぁ。