
今も小学4年で習うようだが、与謝野晶子の句に「金色(こんじき)のちひさき鳥の形して銀杏ちるなり夕日の岡に」というのがある。校庭にあった銀杏の落ちるのを見ては「何とすばらしい表現だろう」と子供なりに感心した。
長すぎた秋?がやっと終わって気温低下の予報。その直前に黄葉名所に行ってみた。まずは家から外苑東通りを権田原まで南下。そこから神宮球場側に右折すると「明治神宮外苑いちょう並木」に出る。覚悟はしていたもののすごい人出、中韓やアジアの人が多数。ハンバーガーのshakeshack前は承認欲求族のスポットで派手な外車止めてポージング。「ダメだこりゃ」と早々に見切りをつけて、バスで新宿1丁目に向かう。
行き先は新宿御苑脇の「玉川上水内藤新宿分水散歩道」(正式名)。羽村からひいた多摩川の水がここから江戸市中の水道になった遺跡の復元でせせらぎが作られ、色んな野草が植えられている。とくにこの時期まっ黄色なツワブキや赤い椿が映える。わずか500mの路は人通りも少なく、御苑の木々も”盗撮”できて愉しい。銀杏だけでなくグラデがかったモミジやケヤキ、桜の枯葉も一緒に見られて風情がある。
ところで「銀杏」も日本語の音訓が使えない語の一つ。理由はこの木が中国由来で(鎌倉時代到来説)「イーチャオ」という宗音から来たらしい。もっとも中国では他にも「鴨脚」「公孫樹」とも呼び、「鴨脚」の発音に由来するとの説もある。
日本の歌人はこれを小鳥に見立てたが、鴨脚とはさすが「机と椅子以外の脚なら何でも食べる」国だ(笑)……かくして秋が行った。冬至はまだ先で暗くて寒い季節が続く。どうか皆様ご自愛を……