h.Tsuchiya

編集と広報のお手伝い & My NEWS

爺本29 無粋な台風が邪魔する『十三夜』

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十三夜

 「今宵は旧暦の十三夜、旧弊なれどお月見の真似事に団子をこしらへてお月様にお備へ申せし、(中略)十五夜にあげなんだから片月見に成つても悪るし、喰べさせたいと思ひながら思ふばかりで上る事が出来なんだに、今夜来てくれるとは夢の様な、ほんに心が届いたのであらう」……身分違いの家に嫁いだ娘(お関)が急に実家へ帰ってきた。夫と離縁したいと伝える気なのだが、驚き悦ぶ母親が話も聴かずにこんなことを話してくる……ご存じ樋口一葉の『十三夜』だ。結局、お関は両親を説得できずに嫌な婚家(こんか)に戻るのだが、青い月の下で悄然としていると車屋から「乗ってくれ」と声をかけられる。その車夫が実は……という切ない話は読んでもらうことにしよう。一葉独特の文体がイイから……それから120余年後の明日10月11日は、やはり「十三夜」である。片見月にならぬよう、お月さんを拝みたいが野暮で間抜けな台風19号に邪魔されそう。せめてYouTubeで、「青空文庫」や1953年のオムニバス映画『にごりえ』(一葉の3篇(十三夜、大つごもり、にごりえが原作)を愉しんでくだされ(消されたかも)

爺歌73 苔むさぬ男の『Paint It,Black』

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 長いこと歌詞を間違って憶えていた歌というのが結構ある。「雪の降る街を~」は、新潟市の繁華街「古町」に雪が降っていると思っていたし、「僕の恋人、東京へいっちっち」は「僕の小指と~」と聞こえた。人によってはラジオ体操の歌『新しい朝が来た』を『新しい母が来た』ってスゲー勘違いしてた人もいるらしい……ローリンストーンズの曲の中で一番好きな『Paint It,Black』は、歌詞の中では「And I want it painted black」としか唄っていないのだが、題名に釣られて「Paint it Black」と思っていた。いや、その題名もジャケットでは「Paint It,Black」とカンマ入りなので、要注意ではあったんだが……佐渡島の高校の頃は学内一のビートルズオタクだったが、大学に行ったら物足りなくてブルース系やローリングストーンズが好きになった……このバンド名の解釈が曖昧。ストーンズマディ・ウォーターズの歌をバンド名にしただけで、その曲では別に否定的ではない。有名な英語のことわざ「転石、苔むさず:A rolling stone gathers no moss.」は、英国ではネガティブな意味で、米国ではポジティブな意味で使うという説があるが、怪しい。ボブ・ディランの「Like a Rolliong Stone」ではネガティブだぜ……ウ~ン、話が長くなるから止めた!……ともかくこの歌、映画『フルメタルジャケット』では進軍中の「ミッキーマウスのテーマ」と同じくらいカッコ良く使われているから視聴してみたら。

爺飯87 佐渡産冷凍「一夜干しイカ」で

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イカで2品

 夏の帰省土産で買った佐渡の冷凍「一夜干しイカ」。土産を渡し損ねたまま冷凍庫にひと月。「なんとかせにゃ」と思って2品作った。普通なら「あぶったイカで良い~♪」(『舟歌』)だけど、少しアレンジした。……一つは醤油と少しの酒だけ入れた「イカの炊き込みご飯」。炊きあがった後に「カニカマ」を混ぜ込んだ。もう一つは、旬のサツマイモを食べたくて、イカと一緒に味噌煮にした。イカ大根や里芋と煮るのはありきたりだ。イモが煮崩れしやすいので軽く炒め、使った味噌はインスタントラーメンに付いていたミソスープ。これなら簡単(ちなみに麺はつけ麺を作る時に使った)……それにしても、佐渡汽船の土産売り場で、まともな?イカのないことに驚いた。買ったのは一応、佐渡イカのブランド=相川・姫津の「茂助」(もへいじや:今井さん)のものだが、すごく小さい。本当に買いたかったのはこの店の味噌漬けやカス漬けの肉厚なヤツだったのだが見当たらなかった……姫津にはもう一軒「今井商店」があって、『トキの里山弁当』ではこちらを使っていたのだが、同店は土産売り場などに出さない。「佐和田の市」に出てくるぐらい……イカが全国的に不漁だと聞いているが、やはりその影響だろうか?イカ好きとしてはさびしい。今の季節なら、「アオリイカ」が最高に旨いんだけど、都心のそこらの店では入手できない……ともあれ、「干しイカ」は焼くばかりでなく、色んな食べ方ができるはず、というチャレンジだった。今度はもっとカチンカチンの「スルメ」を柔らかく戻して何か作るぞ!

爺歌72 3つの『ライオンキング』と『おつかれさん』

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 この夏、ディズニーの『ライオンキング実写版』がヒットした。まず1994年アニメで大ヒット、97年にはミュージカル版が出て、これまで82億ドル稼ぎロングラン中、主人公の名は「シンバ」だ……自分は四季のミュージカルは見たいと思うが、他のはちょっと抵抗がある。米国のアニメが出た当初から、「これは手塚治虫の『ジャングル大帝』のパクリじゃん!」という指摘があった。米国では1966年に『キンバ・ザ・ホワイトライオン』との題で放映、その後何度も再放送されている。手塚版の主人公名「レオ」は「キンバ」になったが、名前、筋や設定などそっくり要素が多い。だが、ディズニーは未だに「これは当社オリジナルだ」との主張を変えない……ま、色んな”オトナの事情”があるんだね、きっと(皮肉ですけど)。そんなオトナたちは、よく「おつかれさん」と挨拶を交わす。「でも、なんで僕には言うてくれへんのやろ?」と疑問を持つ子供の心を珍しくも関西弁の歌にしたのがBEGINの『お疲れさん』……一度だけ、怖い犬に吠えたてられて飼い犬と一緒に逃げた時、子犬に「おつかれさん」と言った。この弱虫な子犬の名前が『シンバ』である。名前負けしてる……最後の歌詞がいい!「お前はまだまだ疲れを知っちゃあかんよ。たくさん食べて、ぐっすり寝て明日も元気になれ」と父親?が寝かしつける。笑えて、ホロっとくるいい歌なんだよ。

 

爺飯86 ベンチマーク?としての「エビ塩焼きそば」

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エビ塩焼きそば

 日曜以外、朝5時20分に起きて6時20分に家を出る。常駐現場までメトロ乗り継いでほぼ45分。このシフトを6月から続けてきたが、決まった場所と時間に同じ人物をたくさん見かけることがわかった。それらが自分の「出勤=日銭稼ぎ」の一種のベンチマーク(指標)になっていた……帰り時間は結構まちまちになり、それがない。夕飯の時間もばらつく。また夕食後の「時間管理」もできていない。つまりベンチマークを設けていなかった……映画や本にはまって夜更かししたり、早く床についても眠りが浅くなって何度も起きたりする。その乱調が翌朝の体調と気分に響く……フリーライターの頃は気まぐれな時間の過ごし方を「普通」と思っていたが、今は違う。目的意識があってやっている稼業だから「時間管理」が甘くては続かない……話が大げさになっちゃった(笑)。フツウに書くと、ゆっくり時間をかけてエビ・キャベツなどを入れた「塩焼きそば」を作り、」もち麦入りの納豆ご飯を食べたという話。夕食終時間はいつもよりほぼ1時間遅い。……要は、今夜から、暮らしのリズムを少し変えようという気分なんだよ。理由は?「秋だから」、なんてね。

「心の澱(おり)」を流してほっこり

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 世間は連休だが、先週に続き明日の「勤『老』感謝の日」も現場に行かねばならない。よく言う「サザエさん症候群」「ブルーマンデー」の気分になってしまう。……身体の疲れは終日寝ることでなんとか回復するが、少しづつ溜まっているストレスが「心の澱(おり)」になっているはず。こいつが厄介だ。ストレスを抱えていない人なんていないのだ……ワシの場合、仕事そのものは責任を持つ立場にない。だが、やはり人並みに「心の澱」を感じている。といっても「ひとりモンの老人だから……」とかの”高尚かつ抽象的”なものではない……「シーツを洗わなきゃ」「捺印の朱肉がかすれてきた」「プラ食器がそろそろ寿命だ」「長袖シャツを出さなきゃ」……てな具合。一つ一つは実にくだらない些細なことばかりだが、気にしてきたことが溜まっていた……問題は、どうやって「ほっこり」できるように切り換えるか、だ。ワシの場合は、ほんの少しの「やる気」、鼻クソほどの勇気?に点火すれば解決する……町に出て、少々買い物し、喫茶店で濃いめのコーヒーを呑む。その時、いつも持ち歩くメモ帳に何かしら書きつけるのがミソ。これが自分の「ほっこり」シチュエーションだと自覚している。後は帰宅して、洗濯・掃除・食器の入れ替え等々をパパッと終わらせる。そして「Amazon Prime」の刑事シリーズ三昧で「澱を洗い流し」て明日を迎える……グリコの調査によると「憂鬱に感じる曜日」は月曜日が最多、尾張労災病院の研究では心臓への負荷が高いのは月曜午前中、早大の先生の調べでは男性の自殺が最多なのも月曜午前だという(Wikiより)……世間のキマジメな人はどうしてるんだろ?

お手本みたいな「サバ雲」

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サバ雲

 この季節、移動性低気圧が出てきると、かなり上空の方に「巻積雲」ができる。小さな雲の塊がつらなってできることが多い。秋の早朝のように澄み切った空だとそれがくっきり見える……て、ことで今朝9月19日の朝6時にわがやのベランダから撮影した「サバ雲」。まるで参考書に出て来そうな理想的なヤツだった。「いわし雲」はこんなに波打った感じがないよね……思わず見とれたし、「今夜のオカズはサバの塩焼きもいいなぁ」なんてくいしんぼな妄想も沸いたが、この「巻積雲」系が出ると、天気は下り坂。週末荒れるという予報は当たるかも……