h.Tsuchiya

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ほぼリアル「就老(就活老人)日記」(その39)

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(就老は「醜老」たる自覚から)
 「西向く士」最後の小月末日の今夜、空には触ると切れる鎌みたいな四日の月がかかっている。いかにも寒々……この空気に合わせてサムイ話を書く。老いてもなお働こうとしてバタバタするのが「就老」だが、それを始める当初に冒しがちなことが一つある。自分が「老人」であることを自覚しきれていないということ……人生という登り坂道の真ん中を颯爽と歩くのは若い人が似合う。老人とスマホ歩バカは端に寄ってのろ足で歩くのが似合う。それなのに「まだまだイケるぞ」という老人(55歳以上)がいる。勘違いはここから始まる……こういう連中をワシは「醜老」と呼ぶ。たとえば面接に行けば面接官ははるかに若輩。経歴をたずねてくれるがたぶん聞いてない。提示される仕事と報酬は期待より数段低レベル。「オレはまだイケるんだぞ!」とむかついても、客観的に見ればわかる。あんたは「老いぼれ」なんだよ……「醜老」の特徴は、その頑固さ 鈍感さ 不機嫌さ 子汚さ 浅ましさ 狭量さ トロクサさ等々である。「いや、外見じゃねぇぞ。オレの中身を評価しろ!」というつぶやきは虚しいのに。まずは鏡を見ろ……「醜老」たる自覚ができれば、少しは謙虚になる。ワシも自覚するまでずいぶん長くバタバタしたなぁ。(写真と本文は関係ありません)