h.Tsuchiya

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爺歌41 癒しの音楽時間『ジェットストリーム』

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 FMのテスト放送を東海大学がやっていたのが1967年から。それがFM東京になったのが1970年。とにかく日本のFM草創期から続いている長寿番組が『ジェットストリーム』(提供はJALなど)。パーソナリティは、初代の城達也から転々として今は5代目大沢たかおがやっているらしい。でもやはり初期から27年間やって1994年に降板(翌年死去)した城達也が一番なじむ。「遠い地平線が消えて、 ふかぶかとした夜の闇に心を休める時、はるか雲海の上を音もなく流れ去る気流は、 たゆみない宇宙の営みを告げています。」のナレーションとオープニング曲『ミスター・ロンリー』が良かった。昼間は、やさぐれたロックな暮らしをしていても、深夜になるとなぜかこの番組に癒されて寝付いた。かかる曲はいわゆるイージー・リスニング系で。フランク・プールセル、ポール・モーリア、レイモン・ルフェーブル等々。……『ジェットストリーム』は、YouTubeにもたくさんアップされているが、ジジババたちの懐旧コメントがてんこ盛りで、それがまた面白い。

祝!今年も日本人が受賞「イグノーベル賞」

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 「まず笑わせ、後で考えさせられる研究」に与えられる風変わりな賞が「イグノーベル賞」だが、2007年から12年も連続して日本人が何らかの賞を得ている。今日、受賞したのは長野の病院に勤務する堀内医師。「座ったままで大腸の内視鏡検査をする方法」というもの。自分で試した結果「恥ずかしい格好だけどラクなんだ」とか。過去の受賞事例も「ウシの排泄物からバニラの香り成分「バニリン」を抽出する研究」「迷路を最短で通り抜ける力が粘菌にあることを発見し、優れた鉄道網のモデルを作ることを突き止めた功績」「迷惑なおしゃべりをやんわりと制止する装置『スピーチ・ジャマー』開発」等々
 。一番気に入っているのは、2004年の「カラオケ」。発明者として井上大佑さんが受賞した(彼は特許申請しなかったために何も儲けていない)。その授賞理由が笑える。「お互いの歌をじっと聞くというような、忍耐強さを鍛える全く新しい方法を編み出した」功績だというのだ。……そうか!カラオケの順番待ちには、他人の歌をじっと耐えて聴く力を養う効用があったのか、フカ~イなぁ!

おすすめの展覧会「藤田嗣治展」

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 猛暑にめげて出不精になっていたが、涼しくなったところにタイミング良く、M君夫妻から「藤田嗣治展」のお誘いがあったので便乗。没後50年の節目とかでかつてない規模の作品を系統的に展示していてすこぶる評判が良い。それが老人割引+前売りでわずか800円で観られる。戦前からパリ画壇で認められた国際派だが、超有名という人でもないから大混雑にはならないのもありがたい。
 戦後の「総懺悔」の煽りで「アッツ島玉砕」などの絵が戦争協力だと批判されたのは不幸だった。同時に展示された「サイパン玉砕」の絵と併せて見れば戦争の悲惨さを伝える迫力ある名画だと分かる。……ともかく語りたくなる作品が多い。面相筆で縁取りし、シッカロールで白さを強調する独特の画風と頻繁に登場するネコや布などの画題が話題になるが、個人的に面白かったのは、色彩豊かな沖縄もので,年配の女性と二人の幼児を描いた「孫」。よく見ると老婆の手に入れ墨。戦前まで残っていた沖縄女性の風習「針突(ハジチ)」だ。こういうのも現物を見ないと気づかない。お勧めに価する展覧会だった(10月8日まで都美術館)。

「台風コロッケ」と「田んぼの水」

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 不謹慎だが台風は日本の秋の風物詩だ。そこで2ちゃんなどでは何年も前から台風がらみの「テッパンネタ」ができている。その一つが「台風コロッケ」。Wikiの記事を要約すると……「2001年8月21日に2ちゃんねるのニュース速報板の実況スレッドに『念のため、コロッケを16個買ってきました。もう3個食べてしまいました』という書き込みをきっかけに、台風が接近するとコロッケを買って食べるというネタが生まれた。 2012年のアンケートでは「台風コロッケ」の知名度は7割になった」。この現象にスーパーが悪乗りして特売コーナーを設ける店が増えている。
 もう1つのネタは、台風接近を案じて田んぼや用水路に様子を見に行くジジババたちの「アルアルネタ」をaa(アスキーアート)にしたもの。そのバリエーションも増えている。悲惨な”風物死?”になることも多い危険な行為なのだが、描かれたキャラが妙にかわいいんだよね。ちょうど稲刈り目前のこの時期、こんなジジババがいなきゃいいんだけど……

爺歌40 台風は「嵐を呼ぶ男」のせい?

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 「風が吹く吹く♪ やけに吹きゃぁがると 風に向かって進みたくなるのサ♪」(風速四十米)、「♪俺らはドラマー、ヤクザなドラマー、俺らが怒れば嵐を呼ぶぜ~♪」(嵐を呼ぶ男)……てな物騒な歌を、小学生のワシは、少し強い風が吹くとイキって部屋の中を跳ねつつ唄っていた。流行らせたのは石原裕次郎。台風にも負けない「タフガイ」だった。
 日活は1960年代、石原裕次郎を筆頭に「ダイヤモンド・ライン」として新人スターを売り出して大人気。例えば、マイトガイ小林旭、クールガイ:赤木圭一郎、ダンプガイ:二谷英明、ナイトガイ:高橋英樹、ヤンチャガイ;和田 浩治がいたが、宍戸錠は「エ―スのジョー」というニックネームのみ。一方、新東宝は東京タワーにちなんで「ハンサム・タワーズ」として新人を売り出したが失敗。その中には菅原文太もいたのだけどね。

台風レポーター採点簿

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 普段は地方局で地味な取材をしているTV局記者だが、広域被害の地震や台風の時には、現場中継を任される。しかしその報道ぶりはピンキリ。NEWSを「客観的事実の報道」と考えるか「エンタメ要素大きい視聴率稼ぎ」と見るかで違ってくる。わざわざ高波のかかる岸壁で「飛ばされそう」と言ってヘルメット抑えるのはもはや古典的芸(中国はこれがもっと過激!)、オドオドして、準備したメモを読むが、そのメモ用紙も吹っ飛ばされてボー然というのもカワ(・∀・)イイ!。この若い彼や彼女は、将来のスターアナウンサーだったり、キャスターや経営幹部になるかもしれない前途有為な人材である。……そんな中、夜9時NHKで大阪西区から中継していた今井翔馬君が光っていた。聴きやすい滑舌、リズミカルなテンポ、分かりやすい内容。この男子は、将来有望とみた。唯一怖いのはちょっとイケメンなので「女難」かも。……それはともかく故郷佐渡は今暴風真っただ中。でもレポーターは誰もいない。孤島を痛感!

「秋」という漢字の奥深さ

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 「ものおもふ秋」というくらいなので、今夜は「秋」という字を少し調べてみた。まず「秋」を偏(へん)や旁(つくり)に使った漢字「愁」(うれい)、「鰍」(イナダ=ハマチ→ブリの幼名またはカジカ。これも2種でハゼ科の川魚か蛙のこと)、湫(しゅうは沼沢の意味)、 鍬(くわは鋤(すき)と違う)。また、秋の異字体には龝や穐がある。相撲や歌舞伎の最終日は「千穐楽」と書くのが正解。なお秋の「禾(のぎ)」とはイネ科の植物の実を包む殻の先についている細長いヒゲのこと。秋の入る四文字熟語も面白い。「一日千秋」とか「「秋高気爽」、「初秋涼夕」……等々。齢とっても学ぶのはホントに面白いと思う今日この頃である。