h.Tsuchiya

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しぶとく生きる「路傍の草」

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 土曜日7日、①「いわき市の復興住宅そばの道路で、わずかな土に根を張った「コキア」が赤く色づいた」と報じられた。「しぶとく生き抜く姿=復興」にかけたところが配信元・共同の狙い……でも名も形も妙な植物なので調べると和名は「ほうきぎ(箒木)」。この茎を乾かして箒を作ったらしい。有用なのはその実で、地膚子(じふし)いう生薬になるが、茹でで外皮を剥がすと、なんと秋田名物「畑のキャビア」こと「とんぶり」ができるんだって!トリビア~ん!……晩秋の都心の幹線道路(永代通り中央分離帯でも「しぶとく「生き抜く」草花をたくさんみつけた。②は尖ったくちばしと冠みたいな「極楽鳥花(ストレリチア)」、③紫の小さな実をつけた、優美な名前の「ムラサキシキブ」、④小さなアジサイかと思ったが、やたらとカラフルなのは中南米原産の「ランタナ」。色もしだいに変化するらしい……風や鳥に運ばれて根付いたものもあれば、近所の人が鉢植えを持て余して捨てたのかもしれないが、都会の草花事情は想像以上に多国籍化が進んでいる。人に限らず、「外来種」を排斥する考え方は、そろそろ賞味期限切れなのかも……