h.Tsuchiya

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70爺の「霍乱(かくらん)記」(2)

「糞尿まみれのサイボーグ」  入院して23日目の去る2日、ついに真名板(手術台)の上に。開腹して動脈瘤2つを除去し人造血管を入れる手順。9時半に開始して17時半までの長丁場だが、麻酔のために序盤の記憶しかない……メインオペは良かったが予期された後遺症で、両足に血栓入り汚血が入り込み、輸血などでそれをかいだす。結果、両足が静脈瘤。ごちらを回復する方が大変。ICU のベッドに寝たらを下腹部のおむつの中に排便、尿管はセンサー付きで膀胱から直結。周囲に林立する点滴台には10種以上の薬液。「これは俺の躰じゃない❗こんな肉袋抱えて生きるのはやだ‼️」と気分はタナトス(死)の引力で下降した……しかし周囲のスタッフ達が細やかに世話を焼き励ましてくれる。はじめての体験にエロス(生)の揚力がバイタルラインを少し引き揚げてくれた。「一歩づつても前に‼️」。ノー天気のおっちょこちょいという我が特質がこの肉袋に吹き込まれたのかもしれない。4週目の今日からリハビリスタートだ。