h.Tsuchiya

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調べたら愉し02 「おてもやん」の噺

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 大昔はTVやラジオで盛んに民謡や俗曲を流していたが、最近は盆踊りと「なんちゃらよさこい」で聴くぐらい。子供のくせに唄っていたのが、熊本のお座敷歌おてもやん』……方言や俗語や地元ネタだらけで、意味がわからなかったが、とにかくその浮かれ調子が大好きだった……「おてもやん♪あんたこの頃 嫁人りしたではないかいな♪『嫁人りしたこたぁ したぱってん♪御亭どんの ぐしゃっぺだるけん まあだ盃ぁ せんだった♪ 村役鳶役肝入りどん♪あん人たちのおらすけんで 後はどうなっと きゃあなろたい♪』」(以下略)……これを関東語で意訳した人がいるが、それを短くして紹介しよう。「女中さん あなた最近お嫁にいったんじゃない?『お嫁には行ったけど 亭主が疱瘡のあばた面で まだ式挙げてないのよ 村のお偉いさんが世話好きだから、後のことは何とかなるでしょう』」……モデルは実在の人物で中居の富永チモと、作詞・作曲した三味線と踊りの師匠永田イネ。二人がお座敷帰りに話している情景が浮かぶ(時代は明治)……で、この歌の、いやこの熊本女(肥後・火の国女)の真髄は、「後はどうなっと きゃあなろたい♪」に尽きる。とことん明るく前向き!可愛いのである……熊本市では毎年夏に「おてもやんサンバ」の「総踊り」があるという。くまモンの赤いほっぺは「おてもやんメイク」ね。……あ~書ききれない。おすすめは、熊本国府高校パソコン同好会のサイト「熊本の歌」(http://www.kumamotokokufu-h.ed.jp/kumamoto/shoukai/k_uta_r2.html