h.Tsuchiya

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子供の「帰省」を想う親兄弟の心

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 来週から「まん延防止」解除になりそうだ。長いこと自粛してきた「田舎持ち」も、桜前線に押され、春祭りのお囃子に引き寄せられて「帰省」するのではないかと思う。今日は、そんなことを考えながらずっと歌を聴いていた。
 北島三郎の「帰ろかな」(1965)は、帰省について「まだ錦を飾れるような身分じゃない」と思う一方で、おふくろを気にかける息子の歌。六八コンビだからド演歌じゃない。
 さだまさしの「案山子」(1977)は、都会暮らしの弟を想う兄の気持ち。「元気でいるか街には慣れたか 友達できたか 寂しかないかお金はあるか 今度いつ帰る」という歌詞。アジアの研修生が聴きながら泣いていたのを思い出す。この想いは万国共通なんだよね。
 ばってん荒川や島津亜矢がカバーした「帰らんちゃよか」(2004)は親が子を想う歌。熊本人の父親が「帰ってこなくていいから」と子供に歌いかける。歌詞は「自分のやりたかこつば少しはしょっとかい 心配せんでよか 心配せんでよか けっこう二人で けんかばしながら暮らしとるけん」とある、親のホンネは「たまには帰省して元気な顔をみせて」と思いながら、他方で子供に「夢をあきらめずに頑張って欲しい」とも思うもの。最後の歌詞「親のためにおまえの生き方かえんでよか どうせおれたちゃ先に逝くとやけん おまえの思うたとおりに生きたらよか」のところが胸に刺さる。まさに「親思う心にまさる親心」だね(吉田松陰の辞世)
 自分が親の介護で佐渡に帰ると決めた時(54歳)、無口すぎる父もパーキンソン病の継母も何も言わなかった。だからその心境は不明……ま、ともかく帰れる人はどんどん帰ってあげて欲しい。Uターン時には有形無形の「お土産」を持たされるけどね(笑)