h.Tsuchiya

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ジャ「パン」はどうなるんだ?

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 4月は年度変わり。新宿駅界隈は「入社式」帰りらしいスーツの若者が一杯いた。顔立ちがまだ幼い、イヤぁ若さがまぶしいっス。職安シニア面談帰りのワシとは対照的! 気分転換に京王のデパ地下でやっている「パンフェスティバル」をのぞく。全国各地の名物パンが目玉とかで、自分は「温泉パン(くるみ)」(栃木・喜連川)、「ネギパン」(熊本市)、「帽子パン」(高知市)の3点を購入。しめて405えんと安い。今月13日までだからまた行くつもり。感想は色々食べてからね。
 帰途、四谷三丁目の角、不動産屋の出た後に開店した小さなパン屋の前を通る。今日も並んでいる。やたらと休みと品切れが多いし、ハス向かいに大手のパン屋チェーンがあるのにこっちに客がついている。比較的安いのとおやつむきのパンもあるからだろう。客は圧倒的におば様方である。自分の叔母(80歳)も「パンの方が手軽でいいわ」と言う。ジジイの自分も1食はパンにしているので気持ちはわかる。
 日本人の主食が「パン」になっているのは明らかだ。総務省統計局の家計消費額推移で見ると2010年を境に米の消費額はパンに抜かれ、ひたすら下降線をたどってもうすぐ麺類にも抜かれそうだ。米作り農家は「もう作れない」「作っても売れない」という現実に直面しているが、解決策は見えてこない。「業務用米粉品種」への転換も進まない。
 一方の麦については国産は82万トンで輸入は488万トンとまではわかる。が、種類(大麦・小麦/中力・強力)、用途(麺、パン、菓子)、品種、地域ごとに傾向が違うので「麦シロウト」の自分にはよくわからない。農林水産政策研究所の研究員は「2016年以降需要が供給を上回る」「大手製パン、製麺業界は国産小麦使用をアピール」「国産小麦の品質は外国産に劣らない」「今後は裏作地帯、2年3作地帯での高品質な中力系小麦の導入や増産が鍵になる」などとを報告している。
 さてさて小麦は価格面の先行きが不安だ。輸入小麦の政府売り渡し価格は4月から17.3%も上昇。さらにウクライナ危機は世界的需給バランスを壊し先物市場は14年ぶりの最高値になった。ラーメン屋もうどん屋も直撃されている。パンも「わが世の春」ではなさそうだ。