外苑西通りから明治通りに入る。大まかにいえば進行方向右手は白金圏、左手は麻布圏になる。浮世絵に見る通り元はだだっ広い広場だったエリアだ。
＜広尾＞「高級感ある町～」式に言われるが、通りに面したベランダに洗濯ものがヒラヒラする都営アパートもある。賃貸族には低家賃は魅力だが空きがないし出てもすぐ埋まる。個人的には700戸も入っている巨大住居は遠慮したい。
＜天現寺＞イタリアンレストランの密度がやたら高い。加えて最近はおしゃれなカフェも続々。紅茶とスィーツの「天現寺カフェ」(写真）は超女子受けスポットとみた。ちなみに朝のこの路線バスには小学生がたくさん乗る。おりるのは慶応幼稚舎のあるこの停留所だ。
＜古川橋＞落語の「小言幸兵衛」は「麻布古川」に住む長屋の大家。大家は地主から管理委託されて店子の面倒を見る。問題が起きたら連帯責任になるから入居審査も厳しい。とくに幸兵衛はなにかとケチをつけ小言をたれる。落語のオチはそんな幸兵衛をある借り手がいい負かす。その職業については２通りあるが、ここでは書かない(笑)。現代でも町にはたくさんの〇〇ポリスやカスハラがいて、頼まれもしないのに小言を言うヤカラがいる。前述の小学生の騒がしさにいらついても、この「幸兵衛」噺を思い出すと、小言いう気が失せる。
＜高輪警察署＞この路線が品川から出る時は、あの「泉岳寺」を通るが、行きには別ルート。この警察停留所の傍にあるのが、高輪消防署二本榎出張所。1930年前半の建物がステキ！ この時期の建物としては前に江戸橋の三菱倉庫のことを書いたが、築地本願寺や靖国の遊就館など独特の美がある。
＜終点＞てなわけで品川到着。お疲れさま！
