h.Tsuchiya

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駄句ひねりつつ観天望気

 「観天望気」とは、空や自然現象を観察することで経験的に気象の変化を知ること。昔からの生活の知恵で夕焼けは晴れだが朝焼けは雨の予兆とかは当たっている。民謡でも「きゃある(蛙)が鳴く→雨ずら」とか「米山さんから雲が出た→夕立」とか謡われる。自分は子供の時からちょっと「雲オタク」で、空を視たり絵に描くのが好きだった。仕事現場でも「いい雲」観るとついパシャリとやってしまう。今回は最近のを駄句つきで(笑)

(1)「夏雲の 俺が主役と 湧き上がる」
 ご存知、積乱雲は夕立を招く雲。昔、夏の午後、羽田からの富山便でアルプス辺りに見かけた積乱雲ニョキニョキの光景はまさに絶景だった。
(2)「まぁだかな? フライングする うろこ雲」
 うろこ雲は秋を知らせる巻積雲。イワシやサバやタイなどの名も付く。でもまだ7月の土用前だからちと早い。高いところの雲で、南に高速移動してたら天気は下り坂。
(3)「雨近し 露払いする ほうき雲」
 「レレレのおじさん」(おそ松くん)がほうきでサッサと空を掃いたようなスジ雲(巻雲/絹雲)も高所に出る。背景の青空が鮮やかに見える。クルっと巻いたところと伸びた尻尾の部分はだいぶ高度差があり、巻いた氷の部分が下がって水蒸気になって尾を引く。温暖前線や台風、雨などが12時間後くらいに降ることが多い。
(4)「やれうれし、火照りをぬぐう 通り雨」
 西の空が明るいのに雨が降っている。でもこりゃ「通り雨」だなとなめていられた。低い乱層雲が動いて行く。連日の猛暑にヘトヘトになっていた身には、実はこの「通り雨」がうれしい。