h.Tsuchiya

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余談多めの「クレイン」噺

 crain(クレイン)の第一義は「鶴」。そう「つる(吊る)」である(トホホ)。第二義は建設機械の起重機。重い物を吊り上げるアレだが種類がたくさんあるから車で動ける移動型2種の噺をちょっと……
 移動型クレインでよく見かけるのは「UNIC」かな? 古河ユニックが1961年に考案した車載型のクレインで、自分で運んで荷下ろしまでできるので普及した。今やユニックはセロテープやホッチキス並みに一般名詞になっている(シェア50%以上!)。
 同じく一般名詞化しているものに、専用車両の「ラフター」がある。四駆だから小回りができ公道を自走できる。正しくはrough terrein crane(荒れた土地でも走行できるクレイン)だが、大手メーカーのKATOが愛称を「ラフター」としたら一般化した。当現場の35t級だと伸ばしたブースの長さは約40mになりさらに装備の補助ブース・ジブ(通称は孫:マゴ)を使えばさらに10m延びるから15階建てビルの屋上にも届く。建物の陰などに下ろしたりする際は作業員とオペレーターがインカムで連絡し合う。
 「クレイン」の余談1。これを「クレーン」と書くのは抵抗がある。音引きヨコ線はカタカナ語に頻用しがちだが元の音からどんどん外れる。
 余談2。キャタピラ式のクローラークレイン、ラフターの親分級のオールテレイン、固定型のタワークレイン、港湾コンテナを扱うガントリークレインなども面白いがまた今度。右下は古河のミニクローラー。立駐機内の作業などで活躍(別名蟹クレイン)
 余談3。ウクライナukraine関連の英語ニュースで「ユークレイン」に聞こえるのはワシだけ? 日本は原則、当事国の呼び方尊重なので英語読みしない。でもジョージアのように「サカルトヴェロ」と自称していながら外国にはあえて英語読みを要請した国もある。ところでニッポンと呼んでくれる外国は、ないねぇ。