h.Tsuchiya

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今年の「冬至」はとくにうれしい

 先月の末頃から「日の入りが早いなぁ」と感じだして日々気持ちまで沈みがちだった。それも今日の「冬至」を境に逆転する(実際の日の出、日の入り時間はずれるけど)。「一陽来復」。二十四節季の中でも一番好きだ。
 この「冬至」を境に新しい年、新しい春を待つ祝い気分は時代も国境も越えるもの。とくに欧州では古俗とキリスト信仰が混淆され冬至祭の祝日がキリスト生誕日、クリスマスだと流布される始末(4世紀)。イギリスではケルト人のドルイド教信者はストーンヘンジに集まってお祭りをする。北欧には「ユール」祭があった。チョコケーキ「ブッシュドノエル」は「クリスマスの薪木」だ。また節季ものの本場中国では「冬至大如年(冬至春節のような大きな行事)」として、「家家戸戸吃水餃(みんなで水餃子を食べる)」ことになっている。
 そしてわが日本。スーパー店頭には「んの付くもの食べましょう」とのPOP。「ナンキン(南瓜かぼちゃ)」を筆頭にずらりと並ぶ。わが家では、茨木のK君ちからもらった直径3㎝ほどの小さな柚子が2個残っていたので、ままごとみたいな「ユズ湯」に入り、出てからは白菜鍋と水餃子をゆずポン酢でいただいた。(余談。白菜の「ゴマ豆乳鍋つゆ」も、ゆずポン酢もともにミツカン製だった。ドタバタお家騒動には興味ないし、製品は別物。でもどことなくザワザワした味がしたのは気のせい、だよね)
 「長くて暗くて、身体的にもシンドイ時期を越えた。ちょうど鉛空で吹雪く越後からトンネルを抜けて関東平野に出たような気分になれた。ま、本当の厳冬はこれからだし春にはまだ遠いが希望は持てる。今年の「冬至」は特にそう感じた。齢なんだねぇ(笑)