h.Tsuchiya

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「♪2ペンスを鳩に♪」

 警備の仕事も「ラクじゃねぇ」と思うのは、今日みたいに冷たい雨の下で長時間立ち続ける時だ。でも、自分から見てもっと哀れなヤツが足元にいた。雨に打たれながらウロウロキョトキョトと砂をつつくドバトだ(写真は「京都旅屋」さん)。
 ハトやムクドリは工事現場の掘り起こした土が好きですぐ集まるが、何度も掘っては埋め戻してるガラだけの土には狙うような虫はいない。近所のスーパーの前の歩道や、公園のベンチの傍にも群がる。ここは近所のジジババたちがパン屑を撒くのでそれを当て込んでいる。ハトに混じって腕白そうなヒヨドリもいて、こいつは手に持っているサンドイッチさえ狙うからアブナイアブナイ。
 鳥や野良猫に餌をやって近隣に迷惑がかかる事案が全国で絶えない。餌やりを直接禁止する法律がないので、自治体が迷惑防止や環境美化などに関連した条例を定め、罰金を徴収するケースも出てきたが、ジジババたちの「動物がかわいそう」との思い込みはかたくなだ。ホントにやめて欲しい!
 古いミュージカル映画メリー・ポピンズ』の中で子供たちに寝物語として「鳩の餌を売るお婆さん」の話をする。その時の唄が「♪2ペンスを鳩に♪」(Feed The Birds (Tuppence A Bag))だ。英国が10進法になる71年より前の映画だから1シリング=12ペンスかな。「2ペンス」硬貨があって5円くらいかも。でも歌詞では「餌袋にTuppenceを」と唄う。非常に小さい額・量の意で「to care twopence(小さいことを気にする)。 for twopence なら「朝飯前の、最小限の励まし」の意になる。唄はこの意味だろう。小さな思いやりを可哀そうなハトに向けて、と言っている。だが、野鳥の専門家は給餌は不要だというし、平均10年は生きる。ワシとしては「♪feed the old guardman」と歌いたいけどな(笑)