h.Tsuchiya

My NEWS

ほぼリアル「就老(就活老人)日記」(最終40話)

f:id:RIPEkun:20200311192337p:plain

(これが人生最後の「試験」かも……)
 交通警備の仕事にも公的資格制度があり、2級に合格すると国道など配置基準道路沿いの仕事などを任される。時給や手当も増額になるので会社からは「早めに取得せよ」と言われていた。が、諸般の都合でこの2月に初受験……試験は学科と実技の2本立て。学科は憲法・刑法・交通法規・警備業法などから20問で3問間違えたらアウト。実技は高速道での誘導ほか、けが人の救護、警察への連絡などの他に、暴漢などの攻撃から自衛する体さばきなどもあって半日がかり。学科はかなり常識も通用するが、実技はふだんやったことのないものばかり……試験までのひと月の間、事前講習を受けたり仕事の合間にシミュレーションしたり、ドキドキだった。何しろ、緊張する試験なんて大学受験と自動車免許くらいしか経験してない……そしてひと月後の昨日(3月10日)「サクラサク」の電報ではなく、「合格しましたよ」と電話で知らされ、ホッとした……仕事の新しいステージに就くことになったが、「これが人生最後の『試験』かも」と思うと、ちょっと複雑な感慨……この「就老」シリーズは、いわば『団塊の世代』の最終章を書くようなものだった。わが世代の生き様がどんな「あがき」になるのか、それを実体験したくて書いてきた。だが、1年以上も一つの仕事をし、さらに続けようとしているのでは「就活」とは言えまい。そこで、次なるチャレンジを始めるまでは、筆を置くことにする。何かの参考になりましたかね……