h.Tsuchiya

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イヌとネコの話

●「犬を連れた奥さん」
 現場近くの公園で昼休みしてたら、トイプーを連れた奥さんが来た。トイプーが馴れ馴れしくじゃれてくるので「可愛いですね~」とか言って少し相手をした。奥さん「この仔はヒトが好きなもんでホホ」なんて言う。それが3日も続いたので、さすがに適当な相槌も愛想も言えない(口下手越後人だな)。面倒になってその公園には行かなくなった。
 チェーホフに「犬を連れた奥さん」という小説がある。主人公は女たらしの中年男で、クリミアの避暑地ヤルタで見かけた若い奥さんを口説こうとする。きっかけは奥さんが連れている子犬だった。犬をからかってから「骨をあげてもいいですか?」なんて話しかけ、ぐんぐんと距離を縮めて行く。さすが。この恋の顛末は書かないが、ワシとは随分状況が違うな。口説く気にもなれなかったぞ。
●「隠れネコ飼い」
 今朝、現場のマンションで立哨の支度をしていたら住人の小学生が寄って来て「6階の階段にネコが居ました」と告げた。「?ここはペット禁止。捨て猫やノラにしては6階というのが不審……」。で管理人に報告したがすぐには見つからなかった。事態が急変したのは昼過ぎ。別の住人が見つけて管理人に告げているところへ、やはり住人で高齢の女性がおずおずと申し出た、「実は猫が朝からいなくなった」と。聞けば15年もこっそり飼っていたという。ヒエ~超老猫じゃん!今度の工事の騒音や振動に驚いて遁走したのだろう……。偉かったのはこの管理人。管理組合の理事に内密に相談して「お咎めなし。飼い続けてもいいけど逃げ出さぬよう注意して」と保護した女性にもワシにも「内緒に」と。小学生にも内緒……
●イヌとネコの数は「ヤオヨロズ
 2021年統計によると日本のイヌの飼育数は710万頭、ネコは894万頭。ざっくりだが「ヤオヨロズ(八百万)」と覚えたら良さそうだ。