h.Tsuchiya

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外人YouTuberに教わること

 連日、YouTubeのおすすめに大量の「外国人観光客インタビュー」投稿が出てくるが、アホな聞き手が多くて、同じようなベタほめ話でゲップが出る。唯一例外は日本のマイナス面を聴いて、米人男性の『日本のソーシャルプレッシャーがキツイ』というコメントだった。これには共感。
 外人YouTuberの投稿も玉石混交だが、キラリとするのもあったので3つ紹介したい。
 1つ目は企画力と実行力が立派な例。日本人と結婚しているフランス女性のアマンディーヌさん。ご主人の地元酒田市観光大使でもあるが、先日はフランスの高校生40人を招いて多様な日本文化体験をしてもらった。彼らの反応が新鮮で深かった。よく考え抜いた企画の力も大きい(「ボンソワールTV」1か月前)。
 2つ目はその知性と表現力に感心する例。在日韓国人の「イキテル」さんは日本食ベタ誉め系の投稿が多いのだが、韓国から来た親友たちにガイドする回が面白い。その一人ジュヌさんと福岡のすし屋に行ったのは神回。丁寧な「仕事」をほどこした鮨に感嘆し、いちいち見事な評をくだす。そして「味が食べ物の領域を超えて、文化や芸術を味わう気分になる」との名セリフが飛び出した。ネタを韓国語で説明できる板前もすごいけど(「IKITERU」4週間前)
 最後も韓国人だが、直観力のスゴイ例。デザインを勉強し米国留学の経験もある女性ジュディさん。彼女は日本の雑貨や菓子から町並みまで、見つけたモノを「カワイイ、ディテールがすごい」と感動する。そして「カワイイもの好きは日本人のDNAだと思う。でなければ若手がアイデア出しても年配の上司がOKするわけがない。こんな国はないですよ」と看破する。なんだか李御寧の『縮み志向の日本人』に通じる視点だった。とくにメガドンキ探検が神回(「ジュディちゃん視点」3週間前)