h.Tsuchiya

My NEWS

長月の奇夢夜話(3)

「奇夢」話はこの記事で一旦お休み。夢が面白いほど半覚醒の状態で「続き」を観たくなったり細部の整合性を考えたりするようになり、起きてからさらに気になることを調べたりもする。こうなると「夢」話ではなくただの「夢想プロット」になる。夢は瞬間のイメージだが、印象は尾を引く。その印象を引きずって違うイメージを繋いだりもする……せっかくの「奇夢」体験も作り話めいてきたら意味がない。次の体験までひと休みする。

●05 デブリ教とコロコロ団の死闘
 海に多くのゴミ(残骸=デブリ)が漂う。中でもマイクロプラスチックは有機物や細菌が付着し、生態系を破壊する。このデブリに悪質な菌を付けてばらまいたら世界は再びcovid19の悪夢を見ることになる。夢では、まず世界を呪い人類の絶滅を企図する狂気集団「デブリ教」が出てきた。表向きは「海洋性浮遊ゴミの回収事業」を行うグリーン企業だった。しかし夜の顔がある。背中と胸にスケボーを装着し深夜の道路を飛ぶように移動し、手にはコイルガン。カプセル入りのデブリ菌弾は着弾すると破裂して菌を周囲にばらまく。そしてあっという間に大きな町の住人の殆どが呼吸器系の異常を訴えて亡くなった……感染の原因究明に乗り出したのは若い医学生たちで、苦労しながらついに「デブリ教」の仕業と判り、彼らと戦うことにした。こちらの武器は点滴台を改造した銃と冷凍粉砕車。これは菌と敵を瞬間冷凍して文字通り粉砕して無機化してしまう。五脚の点滴台は病院では「コロコロ」の愛称があるので、彼らは「コロコロ団」と呼ばれるようになった……「デブリ教」と「コロコロ団」の死闘は世界各地で起き、「スラム街B区の争奪戦」「運河大会戦」「タワマン50階の悲劇」などすでに伝説で広まったものも多い……この夢は何度も反芻して補正しまくったが、ディテールが埋まるだけで少しも先に進めない。戦いの結末が分からないのだ。観ようとしてもうまく「続き」は観れないものだ(笑)